福島原発作業員の方々の健康管理の件。
~行政解剖は?水晶体の検査は?~
http://www.magazine9.jp/oshidori/111012/
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そして、10月6日の朝に、福島第一原発で8月から働いておられた作業員の方がお亡くなりになりました。死因はまだ公表されておりません。しかし東京電力は「男性の被ばく線量は低く、放射線が原因とは考えにくい」というコメントはさっさと出しています。これで亡くなられた方は3人目。心筋梗塞、急性白血病、そして死因は非公表の方。
福島第一原発という同一敷地内で数ヶ月以内に3人も亡くなられましたが、これは自然なことなのでしょうか? 行政解剖を行なうよう、政府として警察庁に指示されないのでしょうか?
という問いを形を変えしつこく聞いていますが、園田政務官は「その予定は無い、東京電力の報告を待つ」というお答え。
司法解剖は犯罪性が疑われるようなときね。
行政解剖は、児童虐待などの加害者側が隠蔽を図るようなケースや、社会的要請がある場合に行なわれます。この原発事故の場合は当てはまると思うんだけれどな? そして謎のウィルスや食中毒などが疑われるようなときも行政解剖が行なわれるんだけれど、これは検疫法や食品衛生法により、遺族の承諾無く行政解剖を執行されます。しかし、この原発事故の場合はそうではないですが、死体解剖保存法第7条により、遺族の承諾があれば行政解剖ができるのです。
過去の件も含め、この亡くなられた3人の方が労災の場合、現段階で、加害者側である東京電力の産業医という自己申告しか情報がありません。
このようなことを絡めながら、何度も政府として行政解剖をされるおつもりは無いのか、園田政務官に聞いていますが、「その予定はない、東京電力はきちんと報告している」とのこと。
――私は、同一敷地内で数ヶ月以内に3人もの方が「病死」されることは不自然だと思うんだけど、園田政務官として、それは「自然」なこととお考え?
園田政務官「私は答える立場に無い」
――じゃどなたにお聞きしたらいいのか教えてください、園田政務官が回答をお持ちでないのなら、どなたがお持ちなの?
園田政務官「確認してみます」
これで10月6日、11日の合同会見の亡くなった方への行政解剖について、一連の質問が終わっています。
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作業員の方々の状況は、全く報じられないので、予想はしていますが、あまり想像つかないですよね。
私は医学部生命科学科を中退しましたが、そこは臨床医にはならずに研究専門のところなんだけれど、一番学んだことは、お医者さまにはいいお医者さまと悪いお医者さまがいらっしゃることです!
お医者さま、というと神さまみたいな良心の固まり、と思いがちなんだけど、もちろんそういう方もいらっしゃるけど、そうでない方も多いんですよね。なので患者としていかに賢く診療を受けるか、ということを一番思い知りました。だってお医者さまのクラスの人、みんなお医者さまになって、わーこの人の診察受けたくないわーていう友達けっこう多かったんだよね! 患者として、お医者さまの診療・治療をなすがままに受け入れる怖さ、ある程度患者としても知識がいるし、お医者さまは選ばないといけない、ということは20歳のときから知っていました。
でも、ニュースも同じだったんだよね!
TV、新聞の記者さまも、お医者さまと同じように、全て良心、正義、公平公正の固まりというわけではなかった! 当たり前なのになぜ気付かなかったんだろう!?
患者のときと同じように、誠実でないニュースもある、ということを知ったうえで、賢く接さないといけなかったわけですよ!
ううん、もう私のバカ!
そして、TVニュースは四角い箱の中で、リビアもロンドンも福島も、どこか遠いところの、自分と離れたところのお話のように感じちゃうけれど、TVニュースに絶対の信頼を置かずに、TVニュースを捨てたとき、自分で知って考えて想像し始め、福島と自分が地続きなのを感じました。四角い箱の遠い話でなくて、今この瞬間に起きてる、私の生活と同時進行している、電車に乗ったら数時間で着く、福島と私はつながっていました。
福島第一原発の作業員の方々のことは、あまりTVでも新聞でもニュースにならないけど、今も実際、大変な被曝をされながら、働いてらっしゃいます。
サニーさんとお話をするとき、被曝線量をお聞きするとき、なんと返事をしたらよいのか、ずっと考えてますが、わかりません。
外からで申し訳ないけど、私はできうる限りのことをします、サニーさんや作業員の方々が、きちんと健康管理されるよう、今もこれからもちゃんと補償されるよう、とにかくできうる限りのことをします、そう言いました。
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一部ではまるでほぼ収束したかのような言い方もされる福島第一原発事故ですが、
現場では今この瞬間にも、命がけの危険な作業が続いています。
その最前線に身をさらす人たちの安全や健康が少しでも守られるために、
「できうる限りのこと」をする。
それは私たちがせめて負うべき責任なのではないでしょうか?
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