福島での甲状腺の問題は、原発事故とは一切関係ないこと示すためだけの「福島県外3県」調査 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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ベルトルト・ビレヒト: ガリレイの生涯、第13幕

福島での甲状腺の問題は、原発事故とは一切関係ないこと示すためだけの「福島県外3県」調査
http://d.hatena.ne.jp/maachang/touch/20130906/1378453377

福島県外3県の甲状腺異常の調査結果が発表されたのは、今年2013年の3月。

これで、福島での甲状腺癌は全く原発由来のものではなく、甲状腺癌は100万に1人とかの話ではなく、1%程度の当たり前の癌であるかのように、報道されていたのは記憶に新しい。

しかしながら、「福島県外3県」の甲状腺異常の調査は、実は甲状腺癌を検知するものではなく、あくまで甲状腺に何らかの異常があるか否かの調査だけで、どうやら終結しているのか?半年たっても、甲状腺癌の人数が発表されることは無い。

・・・・・・・・・不思議に思って、色々と調べてみたところ。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16520
平成25年3月29日
福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果について(お知らせ)
 環境省では、福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、約40%の方で小さなのう胞等の所見を認めている(いわゆるA2判定)ことを踏まえ、平成24年度事業において福島県外3県の一定数の方に甲状腺の超音波検査を行いましたので、その結果について報告いたします。
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(長いので抜粋)
(注1)
 充実部分を伴わないのう胞を指します。
(注2)
 この調査で実施された甲状腺超音波検査は、スクリーニング検査であり、甲状腺がんの診断を目的とした検査ではありません。
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まあ言いたいことは、上記の「この調査で実施された甲状腺超音波検査は、スクリーニング検査であり、甲状腺がんの診断を目的とした検査ではありません。」と言う部分であり、要は甲状腺異常を調べるだけで、甲状腺癌か否かは調べませんよってことである。

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要するに、の環境省が調べた「福島県外3県」の調査は、福島原発由来の甲状腺癌の発生には、全く原発事故の影響ではありませんよと言うことを、証明するだけに過ぎないものでしかないわけで、チェルノブイリ原発事故でも、甲状腺異常が問題になったのではなく「甲状腺癌」の発症率が異常に上がったことが問題視されていたわけで、同じくフクイチでも同様に「甲状腺癌」の発症率が以前より言われている100万人に1人とかのレベルと比べて数十倍~数百倍高いわけで、だから、フクイチの影響では無いかと言われているのに、火消しに対して、甲状腺癌ではなく、単なる甲状腺異常を比較対照にしているわけで、そもそも比較対照がおかしいんじゃないの?って思うわけである。

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国もいい加減に、水俣病、薬害エイズのような愚考を繰り返すつもりなんでしょうか?

そしてもし、本当に甲状腺癌が日常的な癌であり、よくあると言うことを証明するのならば、少なくとも甲状腺異常で終わらせるのではなく、甲状腺癌の調査まで行うべきだろうし、甲状腺癌が日常茶飯事の癌であることを証明するのならば、日本だけではなく、世界各国の甲状腺癌を実施調査すべきだろう。

そして、それが実証されたら、100万人に1人とか言ういい加減な甲状腺癌の発症について是正すべきだろうし、そして日常茶飯事的に甲状腺癌が発生するのならば、チェルノブイリ原発事故での甲状腺癌も因果関係が一切無いと発表すべきだろう。

それに、日本内部だけでこっそりと、甲状腺癌ではなく甲状腺異常だけを調べ、それを元にふくいちの甲状腺癌は原発由来でないと言う、大義名分的な嘘の既成事実化させるためのような無駄な行為にもそもそも税金がかかっているわけで、そんな騙しに無駄な税金を使うんじゃねえ。

そしてこれでは、ICRPの生涯100ミリシーベルトを基準に、年20ミリシーベルトの地域は安全と、トンチンカンなことを言っていることと何ら変わりは無い。