日本を救うための「日本脱出論」 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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「真実を知らない者は愚か者でしかない。
だが、真実を知っているにもかかわらず、それを嘘という奴、
そういう奴は犯罪者だ」

ベルトルト・ビレヒト: ガリレイの生涯、第13幕

日本を救うための「日本脱出論」
http://allabout.co.jp/gm/gc/393601/

午堂 登紀雄

日本の衰退とともに、自分も衰退してしまっては、日本を守る力を持ちえません。やはりある程度の力が必要です。たとえば、人を集める力、人を動かす力、影響力を与える力、そしてお金。日本人としてのアイデンティティは保ちつつ、経済的には自立しておく。そんな仕組みや環境を、今から能動的に作っておくのです。

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日本という「高リスクな国」でどう自分を守るか

もはや言うまでもなく、日本は前人未到のリスクにさらされています。消費税、所得税、相続税の増税など、日本は重税方向に向かっています。また、社会保障負担は重くなりつつ給付は削減、医療費負担もアップされようとしています。

私たちの老後には、もはや生活できないほど少ない年金支給額になるでしょう。なにしろ、今の制度が続くとしたら、2030年には高齢者1人あたり、現役世代2名で支えなければならなくなるからです。さらに電気代も上昇し、国民の負担は増すばかりです。
前人未踏のリスクにさらされている日本経済。私たちにできることとは?
そして、国家財政不安です。国債を買っているのは国内の金融機関ですが、購入原資は私たちの預金です。今はまだ、国債を買い支える余力がありますが、それも無限ではありません。それに、国債発行は将来世代へのツケを拡大させるだけですから、困るのは自分たちの子供です。

もっとも、私たちが自分の預金を引き出せないことを容認すれば、この借金は全部チャラとなり、将来世代への負担もありません。そんなことは許されないと思うかもしれませんが、国家権力なら、預金封鎖(引き出し制限)、円の国外持ち出し禁止、外貨取引禁止、といった規制が可能です。そうなると、国民負担の大幅な上昇は避けられなくなります。

IMFが日本の財政規律について声明を出すほどの状況にもかかわらず、日本はどうにも中途半端です。

将来の面倒を見ると約束しているわけでもなく、負担も増加する。これではおそろしくて、とてもお金を使うことはできないでしょう。だからこそ消費が上向かない。だからお金が回らない。雇用が増えない。給料が上がらない。でも負担は増加する一方……。

たとえば国家なら、官庁舎や議員宿舎の売却、特殊法人の統廃合、保有株式の売却、国会議員定数の削減など、やれることはあるはずです。都心の超一等地にある有栖川宮記念公園や赤坂御用地を民間に売って開発させれば、数千億円規模の経済効果があるでしょう。やれること、やるべきことやらずして、自分たちの立場は守ることが前提で、国民に負担を強いる。こんな国家を信用できるでしょうか。

でもこれは、日本がダメだということではありません。海外に行けばわかりますが、日本は世界トップクラスの安全性と快適性とクオリティの高い社会です。

ここで言いたいのは、経済基盤として国家に依存しすぎないということです。日本の方向性によって、自分の財布が左右される状況をできる限り避ける体制を作っておくのです。

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日本が好き。
日本を守りたい。

しかし、かけ声だけでは日本は救えない。日本の衰退とともに、自分も衰退してしまっては、日本を守る力を持ちえません。やはり自前である程度の力が必要です。たとえば、人を集める力、人を動かす力、影響力を与える力、そしてお金。

日本人としてのアイデンティティは保ちつつ、経済的には自立しておく。そんな仕組みや環境を、今から能動的に作っておくのです。不透明な時代を生き抜く方法について考えるきっかけになればと思います。



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