宮城県石巻市の民家で2月、南部美沙さん(20)ら3人が殺傷され、美沙さんの妹(18)が一時連れ去られた事件で、宮城県警は21日、「もう一歩踏み込んだ対応や措置を取ることで、最悪の事態を回避できた可能性も否定できない」とする検証結果を県議会文教警察委員会で報告した。

 事件では、妹が元交際相手の少年(18)に度々暴力を受け、警察に12回相談。警察の説得で、妹は事件当日に被害届を出す予定だった。委員会で竹内直人県警本部長は「被害者が未成年者の場合は、親族を介して被害届を提出させたり、親権者が告訴・告発できるとの説明も必要」と述べた。

 一方、仙台家裁(鈴木桂子裁判長)は21日、殺人などの非行内容で送致された少年を仙台地検に検察官送致(逆送)すると決定した。決定によると、少年は2月10日午前6時40分ごろ、美沙さんら2人を刺殺し、もう1人に重傷を負わせ、美沙さんの妹を車で連れ去ったなどとしている。

 付添人弁護士によると、少年は殺人の非行内容を認める一方、連れ去ったのは故意ではないと話しているという。

【鈴木一也、比嘉洋】

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