2013年5月11日 土曜日



大切な大切な家族であるワン…“アロン”が天国へと旅立ちました。



続いていた5月の穏やかな気候から一変、その日は朝から雨で、

私達家族にとってはまさに涙雨となりました・・・







出逢いは1994年の4月、幼い頃から動物が大好きだった私が念願叶って我が家へ連れて来たのがアロンでした。

ペットショップで小さなゲージに入れられていたアロンは、キラキラした大きな瞳に垂れ下がった耳、全身綺麗な茶色の、ほんの少しラブラドル系の血が混ざった感じの柴の雑種の子でした。



それが運命の出逢いでした。




アロンは小さな頃はやんちゃで好奇心があって、近所の猫ちゃんにも果敢に近づいていったり、飛んで跳ねて歩いて元気いっぱいでした。



体が大きくなって成犬になった頃からは元気だけど女の子らしくおしとやかで、臆病な面もあったけど私達家族にいつも付いて歩き、とても素直で聞き分けの良い、本当に賢い子でした。



私達家族は旅行に行くのがとても好きで、アロンも一緒に連れて行こう!と、車で色々な所へ遊びに行きました。

沢山遊びに行ったけど、中でも1番印象に残っているのが北海道旅行。

カーフェリーで青森から乗った船の中で、ワンちゃんは客室に入れないからと専用ゲージがあったのだけど、その中に居ることをものすごく嫌がって過去に見たことないほど暴れていたっけ。

そりゃそうだよね・・・揺れる狭い空間に1人で閉じ込められて不安にならない筈がない・・・

あの時は怖い思いさせてごめんね。

でも北海道の景色は素晴らしくて、小樽・夕張・富良野・・・あちこち回れてとても楽しかったね。




私の通っていた学校の関係で“アニマル・セラピー”というボランティア活動を知り、セラピー犬として認めていただき、高齢者養護施設へ通ったりもしました。

アロンの癒しのパワーをご年配の方々にもお裾分けできて、喜んでもらえてとても嬉しかったよね。




私が働き出してからは忙しい日が続いたり、休日も何だかんだと自分の用事が入ることもあったりでつまらない思いをさせてしまった時もあったけど、時間を見つけてはドライブに行ったり、お散歩したり遊んだり、ダメだと分かっていながらも美味しいもの食べたりしたね。

大好きなお父ちゃんの後を追いかけ回してもいたよね・・・






年月は過ぎ・・・、




17歳も終わりかけだった2012年の1月頃から、アロンは足腰が弱くなり、うまく歩行ができなくなりました。

いよいよ介護が必要なのだと実感し始めたのもこの頃からでした。


そんなさなかの2月に18歳のお誕生日を迎えました。


急にガクッとくると、ショックでパニックになりそうな私の為か、アロンの老いは少しずつ・・・少しずつ・・・でもそれは確実に進んでいきました。

2012年の7月末には全く立ち上がることができなくなり、寝たきり状態での介護でした。

痴呆が出てきたからか睡眠サイクルは逆転し、一旦症状が出ると数時間は続き、夜中でも始まることがしょっ中で、暑さは9月まで続き、暴れて体温が上昇するため熱中症にならないように首や体を冷やし、こまめに水分をとらせてクーラーや扇風機を適度にあてさせたり、本当に暑さとの戦いでした。


ようやく暑い夏を何とか乗り越えられたけど、あとどのくらい一緒に居られるのだろう・・・

そんな思いが常につきまとい、本当に怖くて不安な毎日でした・・・。



年内までなのだろうか・・・と、思いながらも2013年の年が明け、変わらず痴呆や、床擦れの痛みに耐え、脱水を防ぐ為の自宅での点滴にも我慢してくれて、そんな中でも19歳のお誕生日を迎えられたのがとても嬉しかった。

周りの皆から「アロンすごいね!長生きだね!」と言っていただけるのが、実はちょっと自慢だったんだよ・・・



次は桜が見られるまで頑張ろうねって言っていた桜の季節が訪れ、過ぎ、世の中はGWを迎えた頃の5月1日のことでした。

アロンに部屋でお留守番をしてもらい、ちょっと買い物へ行き、帰ってきた時に何か異様な音が・・・

その音の出どころを探せば何故かアロンからで、すぐに病院へ連れて行き、エコーで診てもらったら、心臓の弁が破裂していることが分かりました。

その破れた弁の心臓の鼓動の音だったのです。

外科的な手術もできないし、そもそも加齢によるものだからとお薬と対処法を教えていただき、自宅療養となりました。



GWの赤日には仕事が入っていて、心配で仕方がなかったのだけど今思えば気を遣ってくれたのか、そんな状態でも1口ずつ口に運べばご飯を食べてくれました。



しかし、私がお休みになった7日から途端に何も食べられなくなり、大好きだったロールケーキも唐揚げにも反応せずで・・・



それから5日後の5月11日、荒い息づかいが2時間程続いたのちの20時半頃、最後に数回しっぽを振り、ついに息を引き取りました・・・





アロンは、寝たきり生活だった9ヶ月間を含め、19年3ヶ月、

長く、強く、優しく生き抜いてくれました。





本当にアロンらしく、

誰かしら留守がちな我が家なのに、看取った日も、翌、火葬の日も、家族・弟家族もたまたま全員居て、皆にお礼を伝えるかのように最後の日も選んだのねと思えるようなタイミングでした。











あの日からいくつかの朝を迎えたけど、起きると

“おなかすいたよー  早く起きて~”

と言わんばかりのキラキラした目の可愛いアロンの姿はもうそこにはなくて、居なくなった現実が朝から思い知らされて夢じゃないんだって嘆く毎日・・・



1日がアロンで始まり、アロンで終わる生活が長く続いていたから何からやったらいいのか分からなくて・・・



ついボーっと考えてアロンの居た日々を思い出して、

逢いたい・・・あのフカフカな毛をさわりたいって思って

でもできなくて途方に暮れるよ・・・




悲しんでばかりいては成仏できないと言うけれど、

長い時間かけてゆっくり想い出にかえていくから

今は許してね。




泣いてばかりのママでごめんね。









あの日あの時あなたに出逢わなければこんな幸せな19年間を過ごすことはできなかった。




アロン、心から感謝しています。




そして出逢わせてくれた神様に感謝だね。







歩けない生活が長く続いていたから、

ぽかぽかで暖かい新しい世界では

沢山走り回って、沢山食べて、

お友達と遊んで待っていてね。






そして年月が過ぎ、

いつか私が旅立つときがきたら、

そのときは一目散に駆けてお迎えに来てね。






その日まで、



しばしのお別れだね。







アロン、





またね。





アロン、





大好きだよ。





アロン、





心から愛してるよ。







19年間一緒にいてくれて、




幸せを、




癒しを、




優しさを、




かけがえのない大切な時間を




本当に、




本当に、




本当に、





ありがとう。。。







えみ坊のブログ-アロン.JPG