この物語は、2年前まで事務職しかやったことのなかった
平凡なシングルマザーだったえむこが
とあることをきっかけに
職業婦人として活躍するべく奮闘している物語の続編である。
最初の一歩が知りたい方はこちらから→☆☆☆
2014年8月22日
いつものようにそれは1本のメールから始まった。
件名【ノロウイルスキットの商品企画】
えむこさん
cc.ダルさん
エコララでノロウイルス対応のキットを商品企画し
仕入れ値、小売価格を決め、
全国の学校、…(長い)…などあらゆるところへ販売する。
11月までに販売体制を整えること。
すまプロちゃんコ
ん?
えーと・・・?
「ノロウイルスキットの商品企画…
えむこさん…商品企画し…全国に販売し…
11月までに…進めてください…ちゃんコ…ちゃんコ…ちゃんコ」
…と読んでみた。
なんだろ、これ。
なんだこれ?わけわかんない。
もう一回読もう。
「ノロウイルスキットの商品企画…
えむこさん…商品企画し…全国に販売し…
11月までに…進めてください…ちゃんコ…ちゃんコ…ちゃんコ」
当たり前だが何度読んでも同じである。
しかし三回も読めば、少しだけ理解ができる。
と同時に
「やばいよ、これすごくやばいよ(゚_゚i)」
と私の背筋がさーっと冷たくなる。
しかし、なんだかわからないことを要求されようが
どんなに理不尽なことを突然言われようが
幼稚園の頃、先生に言われた言葉。
「返事はハイと元気よく(^-^)/」
子供の頃から、お母さんに言われていた言葉。
「返事をしなさい!まず!」
これがわたしを条件反射的にパソコンに向かわせた。
件名【RE.ノロウイルスキットの商品企画】
ちゃんコさん
承知いたしました。
えむこ
三つ子の魂百まで。
とはこういうことを言う…
そして私は
「寝ても覚めてもエコララ三昧、
ノロウイルス三昧の日々」
の扉を開いたのである。