ニトリのオーダーカーテン研究（５）

今までニトリのオーダーカーテンの研究として、４回書いたところ「ニトリ」のワード検索で

このブログに来る人がめちゃくちゃ多いんや。

カーテンの業界でも、みな「ニトリ」「ニトリ」といって意識してまんな。

年始の挨拶で、低価格均一カーテンショップ（業界では１万円ショップといわれているところ。）の

オーナーとメールのやりとりをしていても、「今年はニトリ対抗商品」をつくるんだと

張り切っておられたわ。

ちーとばかしちゃうんとちゃうか？

カーテン業界の人は「ニトリ」「ニトリ」ちゅうてるわりに、あまりにニトリのカーテンに

ついて知らんのとちゃうか。

今までの話は右の欄外のブログテーマの「ニトリ」 ちゅうとこを先に読んでんか。

わいは、ときどきニトリのカーテン売場にいって勉強させてもうてんねん。

びっくりした～

ニトリの展示してあるニトリオリジナルの「ＮＴベーシック」のオーダーカーテンの

サンプルを見たら、

裾のウエイトにセラミックを使っとるんや。

こないなの業界で初めてちゃうか。

なんでわかったかちゅうと、耳の折り返しが３センチになっとるねん。

なんぼ高級やといっても３センチはかえって不細工やろと思って

ウエイトをさわったらそれが平板で３センチ弱になっとるんや。

こないなウエイトを見たことないんで、インターネットで調べたら

これがセラミックちゅうことがわかったんや。

でもな、あまり大きな声ではいえんけどな、別のサンプル

（9月に見に行ったときから吊ってあった分）

を見たら、ウエイトになまりを使っとるんや。

これまた、びっくりした～

今、オーダーカーテンの業界では鉛は環境問題のことを考えて

使わへんのが一般的で、ほとんどがステンレスのウエイトを

使ってまんねん。

なまりのウエイトかどうかは、その部分を握るとグニャっと曲がるので

すぐわかるのや。

ニトリほどの会社が環境問題を考えへんで、なまりの入った

オーダーカーテンをこの前まで売っとったなんて

超びっくりやな～。

今も展示サンプルはなまりやなぁ。

札幌なまりちゃうで。ほんまもんの鉛や

そんでもってウエイトに興味をもってニトリの他の店も見んにいったや。

オレって暇やな～

そしたら、これまたまたびっくり～

最近の展示サンプルをみたら、セラミックの平板のウエイトではなく、

セラミックの四角柱のウエイトに仕様が変わっとるんや。

裾の端が立体的に膨れとるんや。

やっぱり、平板の３センチはニトリも不細工やと思ったんやろなぁ。

さすがはニトリや。

よう、研究しるわ。

でも、まだちーとばかし不細工やで～

そしたらなんでセラミックのウエイトを使うねん？

セラミックのウエイトはステンレスのものより２割ぐらい高いねん。

といってもなん円の世界やけどな。

一番の問題は、ステンレスは検針のための金属探知機に通すと

音がなるんやけど、セラミックは鳴らへんねん。

わいが想像するに、ニトリはオーダーでも検針してるんとちゃうか。

なんか、かつて「オーダーカーテンに針が残っとった」とかの

事故があったんとちゃうか？

オーダーカーテンで金属探知機を通しとるとこってあまり知らんもんな。

どエライな。

さすがニトリや

ニトリのカーテン売場をみとるとちーとばかし変わってきたな。

ニトリが本格的にオーダーカーテンに取り組んで６０店舗で

テストマーケティングを始めたと聞いて見に行った９月ごろは

「ＮＴベーシック」の裏地付きカーテンを前面にだしとったけど、

この間行った時は、裏地なしのサンプルが主流になっておったんや。

やっぱり、ニトリでは裏地付きのオーダーをよう売り切らんのかな～。

ニトリオリジナルの縫製サンプルをみても、ええ柄はないし、

価格も安くないもんな～。

でもな、前にも書いたけど縫製にはこだわっとるな。

1)完全柄だし縫製　

　　ヨコリピート25センチのもので、ヒダ山をとったら柄だしが同じにしとるちうわけや。

２）形状記憶加工

　　本日この時までは、形態安定加工で後からプリーツをきれいにする加工やったのを

　　完全に真空釜でやる加工に切り替えたみたいちうわけや。

３)シークレットジョイント縫製

　　　巾継ぎをヒダ山のふもとにもってきとるちうわけや。

４）裏地付きは袋縫いする無双縫製仕様で耳の部分の縫目が表にでないちうわけや。

５）カーテンウエイトはセラミック

６）オーダーカーテンで検針

これだけこだわった縫製をしとるとこはメーカーや専門店でも

ないんとちゃうか

だから、ニトリのオーダーカーテンは安くないがな。

みんなだまされたらあかんで～

ニトリの既製カーテンはめちゃくちゃ安いちうわけや。

中国でやっておるから形状記憶加工をしておるから縫製も

きたなくは見えへん。

だから、ニトリはオーダーも安いと思ったら大間違いちうわけや。

みんなニトリの戦略にはまっとるわ。

ニトリは安いちゅうイメージに洗脳されとるけど、安いのは

既製カーテンだけ。

オーダーは安くないちうわけや。

カーテン屋もニトリに対抗しようと思って安いオーダーカーテンを作って

いるとこもあるけど、既製カーテンと対抗しても負けるぜ。

ニトリはちゃうわ。

ニトリの目指しとるのは、オーダーカーテンの安売りとちゃうで～。

逆にオーダーは高品質を目指しとるねん。

ニトリは安いちうイメージを植えつけながら、高品質で高く売って

がっぽり儲けようとしとるねん。

ニトリはオーダーカーテンの戦略で壮大なことを考えとるわ。

中国で既製カーテンで形状記憶加工をしておるから

形状記憶加工の美しさをよう知っとるんやろ。

今、オーダーでも、形態安定加工はあかんちうて、みんな

形状記憶加工に切り替えてきたな。

形態安定加工やら形状記憶加工やらようわからん人は

こっちのブログ「カーテン屋の奮闘記・イッキに書いても日記」

http://blog.curtainkyaku.com/
の

右翼欄外のカテゴリー「形態安定･形状記憶 」のトコを」読んでや。

日本に形状記憶加工の真空釜を持っとるとこはなんぼあるか知っておるか？

わいもよー知らんが、３０もないのとちゃうか。

メーカーでも自社で持っとるのは川島織物セルコンぐらいやろ。

この釜をニトリが押さえにかかったら、他のとこは形状記憶加工ができなくなるがな。

オカマとの付き合い方を考えへんとあかんがな。

ニトリは上からやなくてケツから押さえにかかってくるで～

はよう、シリあいになっとかいなかんわ

ニトリよ、もっと高品質のオーダーカーテンをエンドユーザーに宣伝してくれ～

釜を押さえて、形状記憶加工と形態安定加工の違いをみせて形状記憶加工を

アピールしてくれ

でも、まだ売る店員にカーテンの商品知識がないから駄目か

続きはまた書くで。

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