越生、風文での素敵な出会い | cultural vibes

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週末は秩父にも近い埼玉西北の自然豊かな静かな場所で過ごしました。

ドライブがてらに寄った東松山のアジア雑貨店「バサラ」のご店主から、越生の蹴飛ばし山にある画家大道あやさんのお住まいがオーガニックなイベントスペースとして生まれ変わっている、と聞いて、これは行かなくてはと妻と二人思い立ち、早速行って参りました。

山間の道からまた少し山道を入ったところに、大道あやさんのお住まいだった古いお宅があります。


以前妻に連れられて行った松濤美術館で見た『大道あや回顧展』。


自然や動物、昆虫など生きるものすべてに等しく愛情を注いで描かれた大道あやさんの数々の絵が生まれた蹴飛ばし山。

その深く静かな自然に囲まれたあやさんの居宅が、今は『風文』という名のスペースに生まれ変わっています。


残念ながらCLOSEと看板が出ていたので、周りを少し見渡して帰るか、と思っていたところ、となりの家屋から若いご夫婦が。

実はそのご夫婦こそ、あやさんが故人となり、無人となっていたお宅を改装し、『風文』として生まれ変わらせているご夫婦。
少し立ち話をすると、ご親切にもぜひ上がっていってくださいとのこと。

見ず知らずの訪問者を親切にもおもてなしくださったのでした。


歴史が刻まれた素晴らしい旧家の佇まい。

ここからあの大道あやさんの童話のような絵が生まれたのかと思うと感慨もひとしおでした。

あやさん宅の修繕がご縁でその家に住むことになったというそのご夫婦は、聞けば、自らも音楽をやっているとのことで、共通の知り合いもチラホラ。
すっかり意気投合してしまい、夕飯の時間まで話し込んでしまいました。

『風文』は、少しずつ改装を進めながら、コミュニティースペースとしての体裁を整えていこうとしているとのこと。

土間を上がり囲炉裏を囲む、映画にでも出てきそうな旧家の名残を残す一階と、小さいゲストルームが7部屋ほども作られた可笑しくも不思議な雰囲気の二階。

その対象的な内観はとても印象的です。

庭の横には小川が流れます。

先週まではチベットの写真展が開かれており、民族楽器のライブなどもあったそうです。

多分これから何かと関係が生まれそうな素敵なご縁をいただきました。


感謝。

(写真は滝入のローズガーデンにて)