今日は今西公彦さんの器です。
すでに一度、茶碗 を紹介していますが、
さすがに一人一作品で紹介していくのは難しくなってきました。

これからは、すでに紹介した作家さんの違う器の紹介もしていきます。

さて、今西さん。
私は純粋にファンでございます。

技術的なものだけではない何かを強く感じてしまいます。
こちらの徳利は今西コレクションの中でもとりわけ気に入っているのもです。


器な生活-今西21


器な生活-今西22

下の写真は、窯の中で灰が直接当たった部分で、
上のものは、灰があたらなかった部分です。

一つの徳利で二つの景色が楽しめます。
また、この徳利の口をみると、
きれいな「かいらぎ」が出ています。


器な生活-今西23

「かいらぎ」は釉薬が収縮してできるものですが、
この徳利では口の内側にそれが出ています。

釉薬がきれいに溶けてテカテカした面と、
灰が掛かってザラザラした面。
口には「かいらぎ」と、一つで3つおいしい徳利です。

私はこの徳利を花器として使用しています。
花を活けて、表に使うのは
テカテカとザラザラが一度に見れる、
この部分です。


器な生活-今西24