昨日、ギャラリー縄で開催されている
村上躍さんの個展に行ってきました。

村上さんは神奈川の作家さん。
手びねりという轆轤を使わない技法で作陶されている。

今回、壁掛けの花器で素晴らしいものを見つけたが、
残念ながらすでに売約済み。

そこで、花器に次いで気に入った片口を求めました。


器な生活-村上1


手びねりで丁寧に平面を作り、
シャープな四角形に成形されています。

表面は化粧土をつけて焼成しているため、
土器のような質感になっています。

ソリッドな形体と土の温かみが同居した一品です。

しかも、この片口の特徴は、
とにかく水切れがものすごいことにあります。


器な生活-村上2


この先端部分の微細な反りのおかけで、
注ぎ口からの水の垂れが、
まったくないのです。

造形的にも、
機能的にも、
本当に考え抜かれたものでした。


器な生活-村上展