日本で流通しているボルドーワインの中から、消費税込み4000円未満のものをピックアップし、ベスト100本を選出する「バリューボルドー」。
日本のワイン界を代表する5名のブラインドティスティングによって、今年の100本が発表されました。
2日間で約600本ものワインをテイスティングして採点。
総合点上位の100本が選ばれます。
2017年の100本は、こちら。
https://www.bordeaux-wines.jp/value-bordeaux/2017/list/
5名のテイスターの方々は、
・東京ぶどう酒店シェフソムリエ 阿部誠氏
・ワインバー グットドール支配人 岩澤正子氏
・ディヴァン・クロ ワインテイスター・ソムリエ 大越基裕氏
・ホテルニューオータニ エグゼクティブ シェフソムリエ 谷宣英氏
・ロオジエ シェフソムリエ 中本聡文氏
プレス発表会では、中本氏、岩澤氏、谷氏が登壇し、選出されたワインについてコメントされました。
耳よりポイントは：
・年々出品されるワインの品質が上がってきています。質も安定してきてベースのビンテージに左右される面白さがある。
・赤はタンニンの質が変わってきていて、早めに飲める滑らかなタンニンを持つものが主流になってきている。
・飲み頃が早くくるワインにスクリューキャップが使われることが多くなり、家庭でリサイクルできるボトルが増えたのは、サステナブルの見地からみて非常によろこばしい。
・若いのに重厚感を感じる赤、きめ細かい泡のクレマン、ミネラルをタップリと感じる白、そして上品な味わいの甘口。手ごろな価格帯だが、さすがボルドーの伝統と革新に裏付けされたワインが集結している。
・既成概念にとらわれずに、和食との相性を試すことをすすめる。
敬遠されがちな赤ワインと鮨や刺身の場合、カシスを感じる赤であれば、その緑っぽい香りは海苔とあう。
酸化していない、よい状況の醤油は、バラやフルーツの香りを持っているので、赤ワインとあう要素はかなりある。
鰹のたたきのもつ藁の香りは、ワインのもつ樽の香りと相性がいい。赤身は鴨のような味わいがあり、優しめの赤とあう。
と、すぐに試してみたいマリアージュについても新知識を習得しました。
実はその翌日、会席料理とワインをあわせる食の事会がありました。早速ボルドーの赤と鮪赤身のお刺身、お醤油とあわせたところ、鮪がよりすがすがしく感じるような味わいになりました！
会場には、1~100までの番号を付けた、
100本のワインが並びます。
気になるものを端からテイスティング。
私個人の好みで、それぞれのカテゴリーからイチオシを。
白は、「Pin-Franc パン・フラン」（左）
熟したフルーツ、ヴァニラのような香ばしさ、厚みを感じるコクがある白。
余韻も長く高級ワインの風格も備えているような味わい。
かなりお値打ちだと思います。
クレマンは「Bad Girl バッドガール」。
エティケットはギャルっぽい？（笑）ですが、中身はミネラルを感じる辛口エレガントです。
実は100選には入らなったですが、こちらのクレマンもお気に入り。
「Cremant de Bordeaux BC クレマン・ド・ボルドー BC」
キリリと引き締まりコクもあるクレマンで、ブリュットとロゼ、両方とも常備したい。
近所の酒屋さんで扱いがあるとのこと。
ケースで買いに走らねば・・・！
赤は「Saint Nicolas サン二コラ」 （中央）。
スモーキーさ、ブラックベリー、タンニンも感じる、力強い赤。
グリルしたお肉を好むので、私の家飲みには欠かせない特徴を持っています。
ロゼは100選に選ばれなった、「Les Trois Croix レ・トロワ・クロワ」が好み。
シャトー・ムートン・ロトシルトの醸造責任者であった Patrick Leon パトリック・レオン氏が創りあげたワイン。
フレッシュな苺のような香りが特長です。
選ばれた100本以外にも、ボルドーワインを扱う輸入業者の自慢のワインをテイスティングできる”カウンターがズラリ。
毎年この時期に発表される「バリューボルドー」は、家飲みやカジュアルにワインを楽しむ時の”マイ・ソムリエ”として活躍してくれます。
https://www.bordeaux-wines.jp/value-bordeaux/
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