南青山三丁目から千駄ヶ谷方面に歩くこと10分弱。外苑西通りを右に折れ、熊野神社を左に入ると、住宅街の中に趣のある竹の植え込みが目に入ります。
「勢揃坂 蕎 ぎん清」の暖簾をくぐると、凛とした中に温かさを感じる空間に迎えられます。


食前酒には「山葵ジントニック」
すだちと山葵のバランスがとてもよく、特にこれから湿気の多くなる季節のアペリティフとして最高です。仕事の世界から、プライベートの至福の時間へ切り替える飲み物といったところでしょうか。

お通しはマメ鯵の唐揚げ。
一夜干しをしたようで、旨味がギュッと凝縮されています。
お品書で期待感が高まり、お通しで確信がもてました。


「旬野菜の炊き合わせ」
トマトとホワイト・グリーンアスパラです。
視覚的に食欲を掻き立てる色彩です。


「水茄子のフライ」
瑞々しいのにどうやってフライにするのだろう?という単純な疑問は、消えていました。

一杯目が終わるころ、隣のお客さんの飲み物が目に入り・・・・
「福島支援 福島酒肴・お味見セット」をお願いしました。


左から、大七、会津中将、穏。
「これぞ日本酒!」と、お米の美味しさを楽しめます。


左から、紅葉漬け(鮭の麹漬け)、にしんの山椒漬け、うにみそ。

お品書きには、酒を肴をあわせて「福島の口福」と記してありますが、正に舌先からから鼻腔へぬけるまでの間、口内に幸福オーラが溢れていました。



「ベビーコーンの天ぷら」
大きく育つ前に、トウモロコシ畑で間引きされたものがベビーコーン。
その分、皮もヒゲ成長しきっていないので、柔らかく甘味もあります。
コーンはほのかな甘さの中にコクがあり、シャクシャクしています。
新鮮なベビーコーンは丸ごと食べられるのですね。


「信州の蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」
蕎麦湯はこのように趣のある鉄瓶で供されます。


「大あさりのそば味噌焼き」
このお店の名物です。
そば味噌が香ばしく塩味が効いて、ふっくらして歯ごたえのあるあさりの旨みを包み込んでいます。
これでお酒1合は軽く飲めてしまいます。
どっしりとした風味の本醸造などがあいそうです。


「白瓜吟醸粕漬け」
信州の橘倉酒造でつくられています。
まろやかな麹の香りとお酒の香りが調和して鼻腔に広がります。

これだけ印象的な蕎麦前とお酒をを楽しむと、自然とさっぱりしたお蕎麦が食べたくなります。


「とろろと青さのり蕎麦」。
三重県出身の店主が選んだ伊勢志摩名物の青さのり。
潮の香り高く、かき揚ですが、とてもさっぱりいただけます。
とろろを溶かし、出汁のきいた薄味のお汁を堪能します。


こちらは友人が頼んだ「すだちかけ蕎麦」。
見た目が涼やかで、すだちの香りが爽やかなお蕎麦です。

お酒もお料理も一貫して「丁寧さ」が伝わってくるお店です。
わかりずらい住宅街にあるのに、予約で一杯なのが納得できます。

【勢揃坂 蕎 ぎん清】
住所: 渋谷区神宮前2-3-10 ヒルトップ神宮前1F
電話: 03-3479-1977
http://sobaginsei.com/


勢揃坂 蕎 ぎん清そば(蕎麦) / 外苑前駅国立競技場駅表参道駅

夜総合点★★★★ 4.0


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