++No Cry≠Strong++ |  sleeping cat*

++No Cry≠Strong++

12 此処にいることを思い出した 雨の中に俯く時間
浅はかで軽率な自覚を笑おう



‘ねえ?’
知らないってことを知りに行けども虚ろな日が終わる訳でもなく
遠のく世界を呪う約束でもしようか
雨音が窓を叩いた
ただ 笑うことが出来ているあたしを消しながら


どうせ 今日が頷いてくれるのを待ってるだけ


見えなくなっていくのに気付く
今のうちに見ておかなければ 口笛と 君と その景色くらいは


空を――
見て飛行機雲を指し眺めども憂う君に会える訳でもなく
最強証明のためにはただ泣かなければ好い
雨音が窓を叩くと
手放した夢に戻ることはもう出来ないらしい


どうか 明日も強い自分で在れますように、と



どうせ 泣くだけの勇気すら持っていないから