読者のみなさまには、いつも私のお話を楽しみにしてくださいまして、ありがとうございます
深夜のアップになってしまって、ご迷惑をおかけしましたら、ごめんなさい・・・
さて・・・今回のお話は、読み出せばすぐにお分かりいただけると思いますが、今月のテーマ
「Hug♪」の最初のお話としてアップした「その心ごと・・・」 の琴子バージョンとして書きました。
コメ欄でも話題になっていましたが、直樹と琴子の心の”温度差”のようなものを感じてもらえ
たら嬉しいです・・・
どうか、お楽しみいただけますように・・・
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~”愛してる”って囁いて・・・~
たとえば・・・
あなたの背中に腕を回してその広い胸に顔をうずめれば、少し早くなるあなたの鼓動が耳の
中にこだまして、私をとても幸せな気持ちにしてくれる・・・
たとえば・・・
どんなに辛いことがあっても悲しいことがあっても、あなたの腕の中に抱きしめられれば、そ
の温かさと心地よさが、全てを忘れさせてくれる・・・
大好きなあなたに抱きしめられた時、私はいつもこのまま時が止まればいいと思ってしまう。
だってあなたをこのまま離したくなくて・・・
だから、私は思わずあなたのシャツの背中を握りしめてしまう・・・
答えなんて決まってる。
あなたが好き、大好き・・・
初めて出会ったときから、私はあなたに夢中。
私の心はあなたのもの・・・知ってるでしょ?
それなのに、あなたはいつでも私のこの想いを一瞬にしてその唇に吸い取ってしまうから、な
ぜか私の心には切ない不安が付きまとう。
―琴子、愛してる・・・
本当は、ただその言葉が欲しくて・・・
私を優しく抱きしめてくれるその腕のぬくもりよりも、頭の芯まで痺れるような甘いキスよりも、
あなたの唇がその一言を囁いてくれたなら、きっとその瞬間だけは望み通りに時も止まって、
私は世界で一番幸せな女の子になれるでしょう・・・
だから私は伝え続ける・・・
あなたが好き、大好き・・・
いつか、あなたにとって何よりもかけがえのない私になれますように・・・
私と出会えた運命が、あなたを誰よりも幸せにできますように・・・
―私の恋する気持ちは決して色あせることはないからね。
だから入江君・・・
私の気持ちなんて何でもお見通しのあなただから・・・わかって欲しいの。
せめて、心の中でいいから”愛してる”って囁いていて・・・
そうすれば、私はあなたを力一杯抱きしめて、その心の声に耳を澄ませるから・・・
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さて・・・いかがでしたか
とても愛し合っているのにも関わらず、直樹と琴子の間には決して同じ温度にはなれない、
いい意味でのズレのようなものがありますよね・・・
そして、それが何よりも、琴子の恋が色褪せない決め手でもあるんですよね・・・
「その心ごと・・・」と「”愛してる”って囁いて・・・」・・・合わせて読んでいただけると、よりお楽しみ
いただけると思います
さあて・・・これで6月のお話のアップはおしまいかな・・・
7月に向けて、来月のテーマの予習復習をしておかないとね・・・
次のお話もどうぞお楽しみに
By キューブ
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