読者のみなさま、こんにちは
いまだ「女神・・・」を書き上げた興奮冷めやらぬキューブです``r(^^;)ポリポリ
今週は、本当に殺人的スケジュールで疲労困憊なのですが、PCの前に座ると、これがまた
水を得た魚のようになって元気いっぱいになってしまうから不思議です・・・
さて、先日「とくダネ!」の中で放送された「新・温故知人」で、多田かおる先生の生涯に深く
感動された方も多いと思います。
キューブは、この特集を見ることができて、本当によかったと心から思いました。
今日は、遅ればせながらこの多田かおる先生特集について、レビューを書かせていただきます。
またまた、長い記事になると思いますので、興味のある方だけお付き合いくださいね。
キューブが、多田先生に出会ったのは、ごく普通の女の子とロックシンガーの恋を描いた
「愛してナイト」という作品でした・・・年がバレそうですが、「愛してナイト」だけは、マーガレッ
トに連載中から発売されていたコミック本を今でも大切に持っています。
あのやっこちゃんと剛くん(愛してナイトの主人公)の恋が、まさに多田先生とご主人の恋そのも
のだったんですね~
そして、ご主人が語られた多田先生の人となりは、そのやっこちゃんやイタキスの琴子にも
通じる、ひたむきで健気で前向き・・・何に対しても一生懸命という姿勢そのもの・・・
たくさんのエピソードそれぞれに、本当に心打たれました。
ただ、今回の特集の中で、柳家花緑さんや小倉さんが「壮絶な人生」と何度も言っていまし
たが、私にはどうしても、その「壮絶」という言葉に違和感がありました・・・
もちろん、病弱な家族を持っていたり、若いうちから家族の生活が多田先生の肩にかかって
いたり、大好きな人のことを回りに隠していなければならなかったりと、悲しいことや苦労も
いっぱいあったとは思いますが、それでもあの短い時間の中で、ほんのさわりだけでも知る
ことが出来た多田先生は、自分が誰かのために犠牲になっているとか、そういった暗い影
はまったく感じられず、まさに漫画の主人公のように、自分の夢の実現に向けてひたむきに
一生懸命に生きていた方なんだなと感じました。
だからこそ、その夢の実現の途中での不慮の事故が、本当に無念でなりません。
多田先生ご自身が、どれ程心残りだっただろうと思うと、本当に胸が締め付けられるような
気持ちになります。
多田先生の生涯を知って、「イタキス」がより深く好きになりました。
琴子の中には、確かに多田先生が宿っていて、多田先生の望んでいた恋の形や、女の子
の幸せを語ってくれているような気がしますね・・・
特に、今回の番組を見ていて、思わず涙いてしまったのが、多田先生が奇跡の妊娠をした
時のエピソードです。
多田先生は卵巣嚢種をわずらって、卵巣の片方を摘出。
妊娠は絶望的といわれたことを、何事も気にしやすい性格だからと、ご主人は多田先生に
黙っていました・・・しかし、多田先生は妊娠します。
その妊娠をご主人に報告した時のことを、柳家花緑さんが演技で見せてくれたのが、たま
らなかったですね~もう涙がじわ~っと・・・
バンドをしているご主人のレコーディングスタジオへ電話をした多田先生は、妊娠を伝えた
あと、「でもダメだね・・・」と言ったといいます。そして「どうしてだ?」と聞き返すご主人に
「だって、パパになっちゃうんだよ!」と答えた多田先生の言葉・・・なんだかとても辛い場面
なんだけど、それなのに微笑ましく思えて、本当に涙が出ちゃいました。
この時、多田先生はそれが奇跡の妊娠だなんて知らなかったわけですが、本当に子供が
欲しいと願っていたのに、まずはご主人の人気が落ちることを気にして、その子供は断念
しようと思うあたり、かなり琴子と被るものがありますよね・・・自分を犠牲にしてでも愛する
人のことを思うって感じがね。
それでね・・・このお話から、ふと2吻のラストが思い浮かんだんです。
あの2吻の最終回のエピは、台湾版オリジナルというのはみなさんもよくご存知だと思いま
すが、そのストーリーを決めるに当たって、ウィニー監督は、多田先生のご主人とも話合っ
たという話をしていました・・・
だから、ああ、もしかしたらあの2吻のラストは、ご主人のこんな体験から、作り出されたお
琴子がやがて夜盲症が原因で失明するかもしれない、それはもし子供が出来たら遺伝する
可能性もあるということを知る。
しかし、皮肉なことにその直後に妊娠しているかもしれないということがわかって、直樹にも
相談しないまま、失踪・・・
後からわけを知った直樹は、必死に琴子を探して見つけ出し、どんなことがあっても二人で
乗り越えていこう、絶対に自分のそばを離れるなと伝える・・・どんな子供が生まれようとも、
何よりも一番大切なことは自分が琴子を愛しているということだと・・・
愛する人のために、子供をあきらめようとした多田先生。
直樹をがっかりさせたくないと、直樹の前から姿を消そうとした琴子。
バンドの人気などよりも、愛する人が望んでいることを叶えてあげようとしたご主人。
何があっても、全てを受け入れて琴子を愛していくと誓った直樹。
もう、こんなこと書いてるだけで涙が出そうです・・・
多田先生の漫画のヒロインは、きっとそうなりたかった多田先生の姿なんでしょうけど、相手の
男の子も、きっとご主人のさりげない優しさとか、愛情とかを感じ取って描かれていたんだろうな
と思えてきますね・・・
ご主人が、息子さんを人に紹介する時に必ず言うといっていた言葉がとても素敵でしたね。
「多田かおる作品の最高傑作です」・・・息子さんに対してはもちろんですが、多田先生に対す
る愛情がヒシヒシと伝わってくる言葉でした。
そして・・・これは余談なんですが・・・
「温故知人」の冒頭に、イタキスアニメと「悪作劇之吻」の映像が流れましたよね。
それに、日本版イタキスの懐かしい映像も・・・
アニメとBS-iは、TBS系の番組ですし、確か日本版イタキスはテレビ朝日だったように思うので、
フジテレビの「とくダネ!」では、映像が流れたのが、とっても意外でした。
・・・もちろん嬉しくて思わず(≧∇≦)キャー♪と喜びましたが・・・
はあ・・・相変わらずレビューになると、上手くまとめられなくて申し訳ないです・・・
なんだか、もっと書きたいことがあったような気がするんですけど、ここまでですでに胸が
一杯になってしまいました・・・ちゃんとみなさんに伝わっているかどうか・・・``r(^^;)ポリポリ
また、何かの折に触れお話することもあるかもしれません・・・
最後までお付き合いくださった方には、心から感謝いたします・・・
「女神・・・」Finalにいただいたたくさんのコメで、十分にエネルギーをいただいたキューブは、
しっかりと次の作品への準備も始めました。
ただ、冒頭でも申し上げたとおり、とにかく忙しい・・・(今日は今週唯一のお休み・・・)
落ち着いてお話を書き始められるのが、おそらく週末からになると思うので、よかったら「女神・・・」
など読み返していてくださったら嬉しく思います・・・
By キューブ
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