今年も無事、算数トライアスロンが終了しました。

まず、過去問解説放送での問題の使用を快諾してくださった、運営のあき様に御礼申し上げます。
また、解説の生放送を見てくださった方々、そして参加してくださった方々にも感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

さて、今年はぎりぎり完走することが出来ました。相変わらず図形が苦手で、場合の数→数量・論理→→→→→→→図形、という感じで完走しました。中学入試の問題集で図形を鍛えなければいけませんね。ただ、手前味噌ながら過去問解説放送のために研究したお陰で、例年よりはスムーズに解くことができました。結果は、ポイントが1199点、完走順位が40位、総合順位が26位でした。

【解説放送を行った経緯】
算数トライアスロンの問題の中でも、図形問題は難易度が高めです。これは、もともと図形問題の解法が多岐に渡ることによるものだと考えています。過去問解説放送でも扱いましたが、正四面体や正八面体の体積を√を使わずに求める方法は、普通なら知らないことです。もちろんこれは算数トライアスロンなわけで、難しい問題がたくさん出題されることはむしろ嬉しいことなのですが、ひらめきの範疇を超える知識が必要な場合、どうしてもハードルが高くなってしまいます。そのため、少しでも導入しやすいよう、解説放送を行ってみました。来年以降も、前年度の問題を利用しながら解説を行なっていけたらと考えています。

【問題を解くにあたり】
これは私のこだわりなのですが、全ての問題を算数の知識だけで解くようにしています。この「算数の知識」というのも曖昧なのですが、私の中では
○ 2次以上の方程式を使わない(1次、および3元までの連立は中学受験でも必須)
○ 負の数、無理数、虚数を使わない
○ コンピュータによる解法を使わない
といったものです。
図形に関する定理は分類が難しいのですが、角度、図形に関する基本的な知識から比較的簡単に導けるもののみを利用するというふうに決めています。例えば円周角の定理は基本知識から導けるのですが、解答として記述する場合に証明が多くなるのであまり好ましくない、と考えています。
ただ、出題者の方の意図もあるので、あくまで、自身のこだわりとだけしています。

【C-16について】
開催中に出題ミスとなってしまったこの問題。その理由はサイトにて
PK 戦のルールを既知としていること、例示が不適切であったために追記する必要があったことなど、公平性に欠く出題であったと判断し、問題不成立といたします。
と説明されていました。
問題の解法や、答えに不備があったのならばわかるのですが、「PK戦のルールを既知としている」かどうかが「公平性に欠ける」というのがひっかかります。というのも、現代の教育では単一的な知識ではなく、総合的な思考(いわゆる生きる力)を養うことが目的とされています。幼稚園児ほどの子に出題するならまだしも、最低限小学校卒業以上の知識を必要とする本大会であれば、「PK戦のルール」は既知として問題ないと考えます。実際、サッカーの経験が休み時間と学校の授業程度しかない私でも十分理解できたのですから。PK戦を特殊条件と考えたとしても、例示、解説は十分だったと思います。
この問題については自分の考えた解法がどの程度正確なものかなども含め、他の方の解法と考察をしたかったため、問題削除はとても残念に思います。

【今後の大会について】
今年も楽しい問題がたくさんありました。問題を作る技術がない私にとっては、良問を解けることは何よりの楽しみです。算数トライアスロンでは最盛期には30問以上が出題されていました。その頃から比べれば今は問題数は少なくなっています。解くばかりの私ですが、もっと盛り上がっていければいいなと思います。
また、算数というやや狭き門ではありますが、本当に算数が得意な人だけでなく、ちょっとだけ興味がある人、苦手だけど算数ができるようになりたい人たちが気軽に参加し、楽しめるような大会になればいいなと思っています。まずは、参加された方々、お疲れ様でした。運営の方々もお疲れ様でした。来年も開催されることを期待しつつ、算数力を磨こうと思います。