リバプールのことば。 | 在英邦人、でも心はキューバ

在英邦人、でも心はキューバ

期間限定、シャンハイ在住。
英国&ニッポン共に年2回ペースで里帰り中。

朝から丸一日リバプールでお買い物。

あの街の人の話す英語はかなり特徴があって

いまだになかなか慣れないでいる。

北部イングランドの他の街やスコットランドともまた違う独特の抑揚は

音程が波打っていて歌っているようにも聞こえる。


ロンドンあたりの英語を標準語の日本語とするなら

リバプールの英語はディープな東北弁、津軽弁とか、そんな感じかも。

やわらかくてふしぎな外国語のような響き。


デパートのコスメカウンターでも

バッチリメイクの美しい女性が、口を開くと難解なリバプール弁を喋る。

一度で聞き取れないことが多くて、よく聞き返してしまう。


外国人であるわたしの英語力のせいだけでもなさそうで

生粋の英国人でもさっぱり理解できないということがあるらしい。


そういえばこの街出身のビートルズの英語も

特に初期の頃は「リバプール訛り」が強くて、インタビューなどは

英語を母国語とする国でも字幕が必要だったとか。


そんなわけで、もしリバプールに行って街の人の英語がわからなくても

ショックを受ける必要はなさそう。

リバパドリアン(リバプール人)は気さくで陽気な人が多いから

聞き返しても嫌な顔などされないし何度でも話してくれるはず。


ちなみに、

リバプールも含めてイングランド北部の人は

「U」を「ウ」の発音でする人が多いので


バス Bus は「ブス」

アップ Up は「ウップ」

マッシュルーム Mushroom は「ムッシュルーム」

カップ・オブ・ティー Cup of tea は 「クッポティー」

ハンドレッド  Hundred は「フンドレッド」、

Hを発音しない人もいるので、ときに「ウンドレッド」、

などと聞こえる。

ほんとに!


それから、ありがとうの「ター」 Ta も頻繁に耳にする。

そういう言葉が存在することは知っていたけれど

ロンドンではテレビやドラマ以外では実際には聞いたことはなかった。

軽めの Thank you の意味で、こちらではふつうに使われている。

言われたら笑顔でニッコリ対応するものの

自分で使うのはちょっと抵抗を感じてしまうなあ。。。


関西人でもないのに「おおきに」って言うような感じかなと

勝手に分析中。





在英邦人、でも心はキューバ


この人たちも 「リバパドリアン」 Liverpudlian

フットボールシャツ、スカーフ、ジーンズ姿で

パイントグラスを抱えて歩く人たち。

ああ今日は試合のある日だな、とすぐにわかる。




在英邦人、でも心はキューバ


市内を走るバス。

彼らは今もこの街を代表するスーパースター!



リバプールにて。



・・・・・・・・・・・・・


蛇足ですが:


リバプールを英語の発音どおりにカタカナ表記するなら

リヴァプーゥ(「リ」にアクセント、「Ri」じゃなくて「Li」)って感じですが

便宜上「リバプール」と書いてます。

発音するときはお気をつけくださいませ!