コスタリカの食べ物(1) | 在英邦人、でも心はキューバ

在英邦人、でも心はキューバ

期間限定、シャンハイ在住。
英国&ニッポン共に年2回ペースで里帰り中。

肉や魚や野菜をバランスよく食べるコスタリカの食事は

辛くもないし(チリソースや辛いピクルスはお好みで)

特別変わった味付けもクセもなくて

日本人には抵抗なく受け入れられるものが多い。

お米が主食だし。


都市にはイタリアンやチャイニーズのレストランも多いし

アメリカのファーストフードのチェーン店はたくさんあるし

食べ物の選択肢はキューバと比べれば雲泥の差。



旅の前半に滞在したコルコバードは陸の孤島で

周りに町もレストランもコンビニもな~んにもないところ。

ホテルのレストランが唯一のお食事処。

これが口に合わないとかなり悲しいことになるのだけど、

一週間滞在してもメニューがダブることはなく

手の込んだお料理を毎日美味しくいただいた。

フランスの星付きのレストランとは比べるべくもないけれど

何せ全ての食材が船で運ばれてくるという状況、

それを考えるとかなりの贅沢な内容だったと思う。

ディナーは「新コスタリカ料理」、

コスタリカン・ヌーベル・キュイジーヌ  Nouvelle Cuisine と謳っていた。

 



corcovado


スターター(前菜)の一品。 レタスの葉を器にしたセビチェ Ceviche

白身の魚マヒマヒをコリアンダー(シラントロ)とレモンでマリネしたもの。

さっぱりして美味しい! しめ鯖なんかに近い味。



corcovado

別の日のスターター。

紫キャベツの葉を器にした エビのクリオージャ・ソース Salsa Criolla

ガーリックが効いたピリカラ風味で、

中華のチリソースとイタリアンのトマトソースを足して2で割った感じ。


corcovado


この日のメインはチキン。中にきのこのクリームソースが入っていた。

付け合せはライスと野菜、プラタノ(調理用バナナ)のソテー。

白っぽいソースはタルタル風ソース、黒っぽいのはフリホーレス(黒豆)


corcovado

ある日のランチ。

野菜やオリーブ、アボカドやパーム・ハーツ(パルミート palmito)のサラダ。

パーム・ハーツは名前の通りヤシの芯の部分、ヤシの芽、で

茹でたタケノコや旬のホワイトアスパラに似て

しゃきっとした歯応えとほのかな甘みがとても美味しい。

ドレッシングはオリーブオイルとワインビネガーで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メニューは決まっていて、バーの入り口のホワイトボードに

毎日英語で手書きされていた。

(ベジタリアンや特別食も事前のリクエストで可。)




corcovado

正面がレストラン、右手の小屋風建物がバー

corcovado


<ある日のメニュー>

スターター1 : Caesar Salada / シーザーサラダ

スターター2 : Plantain Cream Soup / プラタノのクリームスープ

メイン(2つのうちどちらかの選択)

 Baked Fish in Salsa Negra / 焼き魚のサルサ・ネグラ(黒豆ソース)

 Breaded Chicken Breast with Mango Salsa 

     鶏の胸肉のフライ、マンゴー・ソース

付け合せ : Pastel of Yuca with Spinach Sauce and Carrots Strips /

ユカ芋のパンケーキ、ほうれん草ソースとニンジンのソテー
デザート : Blackberry Ice Cream / ブラックベリーのアイスクリーム


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホテルのヌーベル・キュージーヌとは別で

こちらは馬の背に揺られて片道2時間半のところにある

一般家庭(馬主さん宅)でのランチ。



corcovado

釜で炊いたごはん、トマトとクミンで煮込んだチキン、

付け合せのフリホーレス

(これは日本のおばあちゃんが作る煮豆みたい)と

プラタノのフライ。


どこか懐かしいような味の、素朴でおいしいお昼ごはん。