キューバ・ファンで、サルサを踊るということで
ロンドンでお薦めのキューバン・クラブはどこですか、というのも
頻繁に受ける質問、なのだけど...。
確かにキューバが大好きで、キューバ音楽も大好き、
踊ることも大好きだけど、
「キューバン・サルサ」と分類されているものに関しては
正直なところ、よく分からない。
キューバのミュージシャンのライブがあれば最優先で出かけるけれど
キューバ系と呼ばれるクラブには普段あまり出入りしていない。
いくつか行ってはみたけれど、ピンとくるものはなくて
一度行ったきり、というところがほとんど。
「キューバン」を習っている人たちの中には
「キューバン」だけに必要以上に固執しているような人もいて
その排他的な感じがちょっと苦手なのかも。
誤解を恐れず言うなら、
「キューバン・クラブ」に集まってくるキューバ人の中には
ちょっと特殊な感じの人も含まれていて
そういう人たちともあまりお近づきになりたくないし。
「キューバ人」を盲目的に崇拝している英国人または外国人目当て、
獲物物色中、という目つきの、どうにも胡散臭い人たち。
言うまでもなくキューバ人といったって
いい人もいればそうでない人もいるし、(そんなの国籍には無関係)
キューバ人だから好き、も、キューバ人だから嫌いも
結局同じ、ある種の人種差別のような気がしてしまう。
この辺、語りだしたら止まらなくなってしまうのだけど。
「お薦めのキューバン・クラブ」に話を戻すと。
たま~にしか行けないけれど
月曜日の バッファロー 「Buffalo」 には顔を出す。
ちょっと場末のバー的な小さなクラブ。
知らない人がふらりとやってくることはなさそうな雰囲気。
定期的にキューバに行っている英国人DJが
現地から持ち帰ってくる音楽は本物のキューバン。
バンバンなどトップ・アーティストの代表曲なら
他のクラブでもかかるけど、
オフィシャルなアルバムとしてまだ世の中に出ていないはずの
旬なアーティストの旬な一曲や
年代モノの知る人ぞ知る名曲など
新旧・有名無名入り混じってここでしか聴けない曲も多い。
レッスンをする英国人女性の教え方も超一流。
私の知る限り、ロンドンで「キューバン・スタイル」を教えている
インストラクターの中で、ピカ一。
サルサ・ティーチャーにもピンキリあるし、
ステージで自分を見せることにおいて優れたダンサーが
人に教えることも同じくらい上手いとは限らないのだけど、
彼女はしっかりとした教授法を習得している、教える「プロ」。
的確な言葉と正確な動き、イメージしやすい例えで
細かい動きも具体的に第三者に伝えることができる人。
ここでの音楽を目的にやってくるキューバ人たちの登場は
11時も過ぎた頃から。
彼らを相手に気持ちよく踊れることもあるし、
「物色中」に言い寄られて面倒くさい気分になることもある。
1時間半のレッスン込みのエントランスは7ポンド、
クラブだけなら4ポンド。
小さな空間で、そこにいる全員が顔見知りというような
ちょっと閉鎖的な感じもあるので
初めて行く人はレッスンから取ってみると打ち解けやすい。
そしてここのレッスンは、受けてみる価値があると思う。
キューバンが踊りたい、という人はどうぞ。
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「The Buffalo Bar」
259 Upper Street, London N1
地下鉄 Highbury & Islington の駅を出て右手側すぐ。
ウェブサイト: http://www.salsacaribe.co.uk/home.htm
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