外圧が強ければ、ひとつにまとまっているしかない。(しかし、)外に脅威がなければ、お互いの主張をぶっつけ合う余裕も出てくる。(「三国志」五の巻、北方謙三)
(あいさつ)
皆さん、おはようございました。
久しぶりにコメントを頂いておりますので、早速レスります。
>ななしさん
赤マルのとこだと53には未だに納得いかない点があると、コメントあるけれど動きはないみたいですね
→ななしさん
コレ↓ですかね?
http://fukushi.akamaru.jp/service/ana_syakai/
「問題85」についても、某大学の先生が仰っています。
http://blog.niu-fukushi.com/?eid=40
http://blog.niu-fukushi.com/?eid=44
この先生、とても勇気があると思います。
思いますが、なんら行動を起こしていない...。
ま、ダンマリよりはマシですけども(-ω-;)
ななしさん、ありがとうございましたm(__)m
突然ですが、今回は「バイアス」のハナシです。
「バイアス」
バイアス(英:bias)、斜め、または偏りや歪みを意味し、転じて偏見や先入観という意味をもつ。
心理学や社会学などの統計から一般論を導く分野で使われることが多い。
(「はてなキーワード」より)
そして、下の問題を、もう一度だけ読んでみてください。
~~~~~~~~~問題はじめ~~~~~~~~~~~
問題53 事例を読んで、社会保険の適用に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさんは、フルタイムではなく、パートタイムで働きたいと思っている。面接を受けた地元の大企業であるT社では、通常の勤務の場合は、週5日勤務で勤務時間は午前9時から午後6時まで、うち正午から午後1時までは昼の休憩時間である。Gさんがパートタイムとして働く場合には、勤務時間は午前10時から午後4時まで、うち正午から午後1時までは昼の休憩時間で、同じく週5日働くという条件が提示された。
1 この条件では、健康保険の被保険者になることができない。
2 この条件では、業務上の災害に遭った場合でも、労働者災害補償保険法が適用されることはない。
3 この条件では、雇用保険の被保険者になることはできない。
4 この条件でも、厚生年金の被保険者になることができる。
5 この条件では、国民健康保険の被保険者になることはできない。
~~~~~~~~~問題終わり~~~~~~~~~~~
Gさん=「フルタイムではなくパートタイムで働きたいと思っている人」
⇒収入に拘っていない人
⇒主な収入源は他にあると思われる人
⇒パートナーがいると思われる人
⇒主婦?
という「バイアス」がかかります。
…よね?
でも、そんなことはどこにも書いてない。
前回の記事で、
「自分から進んで厚生年金に加入するパートのおばちゃんなんていないですもん」
て書きましたが、失礼しましたm(__)m
Gさん、ごめんなさい。
あなたが主婦だと勝手に思い込んでいました。
恐らくこの問題文を読んだ人のうち、95%がそう思ったと推察します。
もしかすれば、どこぞやの御曹司で、「娑婆を見る」ために「パートタイムで働きたい」のかもしれませんもんね。
もしかすれば、司法試験を受けようとしていて、勉強時間が欲しくて「パートタイムで働きたい」のかもしれませんもんね。
Gさん、ごめんなさい。
でもね、言い訳させていただくとすれば、この問題文を作った本人もGさんを主婦だと思っているのかもしれません...。
その本人に直接伺うこともできませんし、訊いたところで応えてはくれないでしょう。
だからGさん、お願いです。
…主婦でいてください。
はい、今回は、この「バイアス」についてです。
コトバンクでは、
「調査に起きるさまざまな偏りのこと。有意抽出法では、調査員が「親切そうな人」を対象者に選びやすいとか、郵送調査法では、調査テーマに関心のない人や筆無精の人が脱落しやすい、といったバイアスがある。そのほか、女性の年齢は低めに答えられやすい、借金や商店の売上も少なめに答えられやすい、商品の選択理由としてはデザインや価格よりも品質をあげがちである、といった回答内容についてのバイアスがある。調査実施にあたっては、このようなバイアスの発生を極力抑える必要があることは当然であるが、調査結果の活用においてもバイアスの存在する可能性を考慮しておく必要がある。 」
とされています。
元は「統計」や「調査」の専門用語のようです。
「バイアス」(wikipediaより)
「認知バイアス」
というものもあるようです。
で、だ。
この「バイアス」は、この資格試験において大いに活用されているようです。
例えばコレ↓。
(以下、某所より転載)
☆☆☆転載はじめ☆☆☆
~~~問題文はじめ~~~
問題77 事例を読んで、次の記述のうち、化粧品の購入契約についての消費生活センターの相談員の助言として、適切なものを1つ選びなさい。
[事例]
一人暮らしのEさんは認知症で判断能力が不十分な状態である。ある日、家を訪ねてきた化粧品会社T社の若いセールスマンFの熱意に根負けして高価な化粧品を50万円で購入したが、契約書面はまだ受け取っていない。2週間後、Eさんが見慣れない化粧品を使っているのを発見したヘルパーが、事情を聴いた上で、Eさんを消費生活センターに連れて行った。
1 Eさんは認知症なので、制限行為能力を理由に取り消すことができる。
2 クーリングオフ制度を利用して解約することができる。
3 開封・使用しているので解約することができない。
4 「困惑」(消費者契約法第4条)を理由に取り消すことができる。
5 「誤認」(消費者契約法第4条)を理由に取り消すことができる。
~~~問題文終わり~~~
センター発表の正答は「1」。
では、この事例問題から読み取れる情報を整理します。
①Eさんという女性が居る。
②Eさんは一人暮らし。
③Eさんは認知症で判断能力が不十分な状態。
④化粧品会社T社の若いセールスマンFが家を訪ねてきた。
⑤彼には熱意があり、それはEさんを説得し、化粧品を購入さしめるのに十分であった。
⑥根負けして高価な化粧品を50万円で購入した。
⑦契約書面はまだ受け取っていない。
⑧2週間後にヘルパーが、Eさんが 見 慣 れ な い 化 粧 品 を使っているのを発見した。
⑨ヘルパーがEさんに事情を聴いた。
⑩Eさんを消費生活センターに連れて行った。
この問題の選択肢には、断定的に「適切でない」と言えるものはありません…。
◎「何故ならば」
まず有権者の皆さんに訴えたいのは...
「この"見慣れない化粧品"が"若いセールスマンFから購入した化粧品"であるとはどこにも書いていない」
ということです。
例えば、
「2週間後、Eさんが 見慣れない化粧品を使っているのを発見したヘルパーが(後略)」
という部分の「見慣れない」を、
「高そうな」
とか
「安っぽい」
に読み替えてもこの問題文は成り立つのか...。
当然、成り立ちます。
何故なら、
「見慣れない」
というのは単なる形容詞だからです。
「指示語」ではない。
…てコトは、これを例えば
「ホコリを被った」
とか、
「とても古い」
にしても成り立つワケです。
こうなると全くのベツモノになりますよね...。
なので、この"見慣れない"をもってして"若いセールスマンFから購入した"「化粧品」であると断定できないと私は考えます。
「考えます」というか、日本語の構造上、そうなのです。
「行間を読め」が通用するのは、せいぜい手紙やブログくらいまで。
国家試験でコレやっちゃいけない。
~オレ的考察~(選択肢4、5含む)
・全体として、バイアスがかかりまくっている。※このことは、この資格試験の事例問題全体に言えます。
→設題の「化粧品の購入契約について」という文言によって、あらゆる読者(要は受験者)の目が「化粧品」に集中するように仕向けてある。
→そして、「高価な化粧品(50万円)=悪徳商法」というバイアスにも誘導している。
⇒むしろ、"全体を俯瞰する"という姿勢を排除しようとしているのではないかと邪推してしまうくらい...。
・Eさんが、自分である程度納得して購入した化粧品である可能性がある(「根負け」という表現。上記「⑤」)。
→Eさんの認知症の症状が不明(「一人暮らし」という文言。そして症状が「常況(いつも)」なのか「マダラ」なのか等)。
→「判断能力が不十分な状態」≒被補助人類型と推測される(民法15条1項本文)。
下記のリンク先をご覧いただければお判りになりますが、某出版社の「解説書」の問題77の選択肢の説明のうち80%(4/5)の語尾が「~と考えられる」です。
実際の現場でこんなテキトーなアセスメントやってるトコあるんすか??
つーか、こういうCSWを養成しようとしてるんすか??
結局ナニが言いたいのかと言うと、
①「いずれにしても、与えられている情報量が圧倒的/壊滅的/殺人的に足りない」
ということです。
こんな情報量の事例、日自支援の事例検討会においてですらあり得ません。
※現在は、ワザと情報量を削って質問させる形式を採っていますが、あくまでも↑コレは試験問題ですから。
それに、基本的なスタンスとして、
・基本的にヘルパーは後見人ではないので余計な口出しをすべきでないし、本来はできない(「パターナリズム」及び憲法13条「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」)。
→このケースにおいては、Eさんの家計(不明)や親族(いるのか不明)を含めてEさんを見守ることが必須である。
→必要に応じて、関係機関、日自支援や成年後見制度(これらの制度を使っているのか不明)につなげることが必要である。
→必要に応じて他の専門機関や専門職及びEさんの親族(いるのか不明。2回目)と相談するべき。ヘルパーの独断で勝手に消費生活センターに連れて行くのはいかがのものか。
→「クーリングオフ制度を利用して解約」を、一体誰がどのような権限で行うのか。そこにEさんの意思は反映されるのか。
「消費生活センターの相談員の助言」ですが、もしオレが相談員なら、まず最初にその化粧品(Eさんが使用していたもの)が「セールスマンF」から購入したものなのか確認します。
それが確認できた上で、Eさんの意思を確認し、必要であればクーリングオフの手続きに入るよう助言します。
↑コレ、この部分が欠けている。
悲しいくらいに...。
愛しいくらいに...。
せつないくらいに...。
心強いくr...シツコイ??
つーかオレ、細っかいですか??
でもね、このテの文章って耐えられないのですよ。
駄文・悪文・説明足らず…。
しかも「上から目線」だし...。
事例問題を出すことは誠に結構ですが、「行間を読ませる」的なことを国家試験においてしてはいけないと思うのです。
「事例」だけではないですけど...。
つーかこんな事例なら、出すな...(-ω- )
最後に...。
この資格が「名称独占」の域を脱することができない理由は、上記のようなことにもあるのではないかと思っています。
そして、その責任の一端は、「自分さえ受かったらあとは知らない」的な有資格者(私自身も含めて@自戒)及び「クサいものにはフタをする」的な職能団体にもあると断言させていただきます。(2回目)
また、「どんな試験にも悪問・奇問はある」
という諦念だけは避けたいと思っています。
だって、国民等のQOLに直結している資格なのですから...。
☆☆☆転載おわり☆☆☆
なんてまあ、ここでこんなコト言っててもナンにもならないんですがね...。
どうすればいいでしょうか...。
~一応、私が考えているアクション一覧~
※これまで、例えば第24回の「問題44」と「130」についてアクションを起こされている方々がいらっしゃいます。
http://www.geocities.jp/humanrightsrecovery/sya.html
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=whitedog01&mode=res&log=140
…が、あの石は一向に動かない…。
もう逆に「カリギュラ効果」かってぐらい動かない...。
恐らく今回のイシューも同様だと思います。
「諦めちゃいけない」とは思ってますが、私のレベルではどうしようも無い相手なのではないかと思ってしまっています。
…というエクスキューズと弱音を並べたところで、私の行っている&今後行えるアクション一覧...。
~行っているアクション~
・大御所への具申(進行中。「5年はかかる」との回答...orz)
・間接的な具申(進行中。回答ナシ...orz)
・直接的な具申(停滞中...orz)
~今後行えるアクション~
・「7名」にて、同時(期)に各所に照会あるいは意見を言う。
→各所:「協会」、「連合」、「事務所」など。
→メールあるいは文書にて。
・「7名」にて、同時(期)に...
ど、どうしたらいいでしょうか...(´Д`;)他ニネーノカヨ…!!
上記の方々が行っていない方法で...。
…あっ!!
・いいコト考えた☆
次回更新(予定):明日の真夜中(たぶん)
震えて待て…!!(`゚;盆;゚´;:)チョット時間カカルケド...。
※例の7名様にはこっそりお教えしますので、アドレスにメールをくださいm(__)m
あ、あと、一応、アイデアもくださいね(`・∀・´;)
(返信可能にしてくださいね♪)
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