土橋重隆先生が説く今後の医療 | 1960年代生まれの働き盛りのオヤジ達よ、立ち上がろう!

土橋重隆先生が説く今後の医療

10月9日(日)、午後から、心斎橋にある南船場会館で開かれた「健康管理やり直し倶楽部」 医師 土橋重隆先生の講演会に参加してきた。

土橋先生の名前は、存じ上げていて、まだ読んでいないものの「ガンをつくる心 治す心」という本は持っていた。

1960年代生まれの働き盛りのオヤジ達よ、立ち上がろう!

お誘い頂いた方からは、哲学的な話なので、堅くなるかも知れないので、色々な趣向を凝らして、楽しく取り組めるようにしたいという話を聞いていた。

そして、私にはたぶんピッタリだろうし、ハマる可能性が高いとも言われた。


そういう前振りがあって、臨んだ講演会。

土橋先生の登場の仕方に、サプライズなどを交えながら、講演が始まった。
もっと堅苦しい話なのかと思っていたが、ざっくばらんに話し始められ、最初に、私の感想とすれば、頭の中を整理しながら、土橋先生の話を伺うような形となった。

それぐらい、私が10年少しかけて、勉強したり、取り組んできたことが、間違いじゃなかったと感じたし、背中を押された気がした。

それぐらい、医師という立場で、自由に発言をされているし、今の医療体制を憂いているという感じだった。


【自己紹介&医師という存在】

最初に、外科を志望し、若い頃は、医師同士の戦いの中に身を置き、学会などでの評価を得るため、地位向上のために、いかに業績を残すかなどに没頭されたと話された。

つまり、出世したかったし、肩書きが欲しかったとも、話されていた。

そういう場は、患者不在で、何も病気を治すこともなく、目の前の対症療法に明け暮れていたと。

反対に、患者に近い、現場重視の医師は、患者などからは、評判が良い医師にはなるものの、出世とは程遠い立場になってしまうような状態が、今も続いているという話をされた。

ただ、外科というは、切ったり貼ったりという職人的な技術を持つので、他の科なんかよりは、治療というのはしたような気がするとも話された。

でも、外科も、人間を相手にしていると言うよりは、物質的なものを相手にしていて、目の前の手術をこなしているだけという感じだったとも。

でも、外科という職業柄、メスで身体を切るという快感は、今でも忘れられないとも話されていた。



【医師の仕事&西洋医学の姿】

その辺りまでは、ご自身の体験を交えての話しだったが、続いて話されたことは、医師の仕事は、病気を治すことではなく、病名をつける診断業務が80%だと。

病名をつけ、診断が終わると、病気が治る、治らないは関係なく、教科書、マニュアル通りに、処方箋を書いたり、治療法を決め、決められたことを実行するだけ。

つまり、根治療を目指すのではなく、どう対応するかだけ。

現代(西洋)医学は、病気になった結果のみを診る医学であって、原因は一切調べない医学。
それでも、長所半分、短所半分だとも話された。


日本には、世界にも名だたる国民皆保険という仕組みがあって、先ほどの診断がなされると、国が決めた通りの治療方針があるので、それに従って、その通りに進めるのが、今の日本の医療体制。

また、保険診療のことを、医者も、患者も管理、支配するためにあるとも語られていた。
プラス、教科書・マニュアルには、その治療法に対して、「治る」という言葉が、一言も書かれていないとも。

だから、現場の医師たちは、治る、治らないということには、ほとんど関心がないと。
また、今の医療に疑問をもつことすらしない体制だと、批判的にも話された。



だからこそ、患者となる国民が、西洋医学の実力を知り、もっと勉強し、医師の言いなりになるのではなく、自分でも治せるというぐらいの知識を身につけるべきだと話されていた。


そういえば、土橋先生は、医師の言う通りにする人は治らず、自分で取り組む人は、治りやすいとも語っていた。

変な話が、クスリで治りが遅くなることも、よくあることだと。


西洋医学とは、悪い部分を診る対症療法であって、クスリでただ症状を押さえ込んでいるだけで、治療をしている訳ではない。



【今後の医療のあるべき姿】

そして、土橋先生が話したい本題に移られた。

慢性病になったり、病原菌、ウィルスに感染するのは、自分の体力、免疫力が落ちているので、病気にかかることを、知って貰いたいし、認めることをして欲しいと。

それぐらい、病気というのは、日頃からの積み重ねが、大きな原因となっているんだからと。
だから、突然病気になるのではなく、必然的になっているんだということを、知るべきだし、認めるべきだと。


また日本人は会社人間だし、まじめだから、二人に一人がガンに罹り、三人に一人がガンで亡くなる。
ちょっとぐらい不まじめな方が良いし、ちゃらんぽらんな人のほうが、ガンに罹りにくいとも。

また、患者が大人しく、医師に逆らわず、まじめに医師の言う通り、治療に従うのも、大きな要因かも知れないと。

変な話が、昭和世代に生きてきた人たちが、ガンになりやすいのかも知れないと。
平成生まれの子たちは、自分の意志を持っている人も多いみたいだしとも付け加えられていた。


土橋先生の治療法は、まず徹底的に、患者の話を聞き、その方の生き方、生活史を聞いていくと、同じなるガンになっている人たちが、グルーピングでき始めたことに気づき、その方々には、食生活を含めて、これまでの生活習慣をモデルチャンジさせることに取り組んでこられたと。

それこそ、原因療法になると思われるし、今後のあるべき姿じゃないかと。
悪い部分を排除する治療から、原因を究明し、その後の治療方針を決めていくことが大切だし、今後は、そういう風に変わっていくんじゃないかとも話された。


そうなれば、医師たちは、もっと患者のことを真剣に考えるだろうし、食べるために仕事をこなし、医師を続けているような体制も脱却できるだろうからと。

その為にも、患者がまず変わらなければならず、今の治療法に、疑問を持ち、もっと勉強しようと。


最後に、医師は横並び意識が強く、みんな同じが居心地がいい。
だから、医師たちも、今の医療体制に何の疑問も持たず、国が決めたことに、ただ従っている。
その方が、楽だし、お金も貰えるから。


そして、健診で出てくる、血液検査や高血圧、血糖値などの基準値は信じなくて良いと。

裏でその数値を操っている製薬業界が、数値を少し下げるだけで、物凄い患者数が増え、儲かるような仕組みになっていて、医師には何のメリットもないんだと。

言い換えれば、国民のための健診ではなく、医師側、もっと言えば、役人、医薬品業界のためにあるようなものだと。


だからこそ、学会という論文だけで、名誉を与えられるような医師たちには、相当なリベートが渡っているのだろうし、製薬メーカーからのサポート体制もしっかしりしているんだろと。

土橋先生も、健康診断やがん検診などを受けないし、受ける必要もないとも語っていたし、義務的にやりたい方は、1年に1度ぐらいなら、受信しても構わないんじゃないかと。

とにかく、何でも鵜呑みせず、疑ってみるとが大切。

医療に、やまいだれに疑うと書く言葉あるらしく、イコール「無知」という風に話された。

それぐらい、無知というのは怖いことだと。


とにかく、今の医療体制は、世の中の動きを見るかぎり、そう長くは続かないだろうと。
それぐらい、今の治療法に、疑問を持ち始めている日本人が増えているし、自分が講演会を行うような場でも、違いを感じるようになったとも話されていた。

それぐらい、風が吹き始めているような気がすると。



【質問コーナー】

そして、質問コーナーに移り、インフルエンザワクチン、子宮頸がん予防ワクチンなどの話になり、ワクチンには、何が入っているのか分からない不透明な部分が多いので、打つ必要はないと。

ワクチンを打っても、掛かる人はインフルエンザにかかるし、本当に何処まで効果があるのか分からいし、医者が儲かるような仕組みになっているんだと。

その影には、やはり製薬メーカーの思惑が、見え隠れしていると。


さらに、官僚というのは、自分たちが仕事をしたという実績を見せるために仕事に取り組んでいるだけで、これっぽっちも、国民のことなど考えていないということも話されていた。

よく言われる、政官財の癒着問題。
土橋先生が、官僚から聴いた言葉も話されたが、業界と癒着することで、天下り先を確保していると。

日本というのは、自由主義に見えるような仕組みになっているけど、実際は、官僚支配に基づいた、許認可の仕組みに則って、何事も進められるような国であって、国民のために行政はあるのではないと。。。


最後に、土橋先生は、藤原直哉さんとも本を出版されていて、インターネットラジオで、ご自身の考え方を発信されている。

そのインターネットラジオの録音も兼ねて、救急医療について、講演後話された。

救急医療体制は、しっかりと整えられたものの、その後の対応が、おざなりになっていると話されていた。

12日にアップされていたので、興味が有る方は、聞いてみてください。


PS:懇親会場でも、色々と話を聞かせて頂いた。

医師は、大学が医師たちを送り込んでいる同系列の先生方の診断を、変えることはない。
でも、別の系列の病院へ行くことで、診断が変わる可能性が大きいと。

また、開業医も、同じ大学の病院の知り合いの医師に、紹介状を書くことが多く、紹介された先生も、無碍にできないので、開業医のやっていることを正しい治療法だと言うし、診断を変えることもない。

変な話が、持ちつ持たれつの関係だと。


最後に、抗がん剤についても話された。

抗癌剤は、
1.ガンが大きくなりすぎて、手術できない時に、小さくする効果が期待できる
2.手術後に、再発防止を兼ねて、予防的に使う
3.転移しすぎて、手術ができない時に使う。

という役割があって、3の使用法が一番問題だし、意味が無いと断言されていた。

また、抗癌剤が効くというのは、治るという意味合いではなく、小さくなったということであって、抗癌剤で、ガンが治った症例は全くないと断言されてもいた。

また、自分が癌になって時には、抗癌剤の怖さを知っているので、家族や親戚、自分に抗癌剤を使うこともないと。

それぐらい、今の医療というのは、慢性病に対しては、無茶苦茶なことをやっているということ。



私自身は、去年の10月に、2つの勉強会に出席して、自分が癌になった時には、現代医学の治療は拒否すると決めていた。

今回の講演会で、改めて意を強くしたし、知らない人たちに、どう伝えていくべきなのかを、改めて考えさせられた。

まぁ、今回のブログのように、現役医師の言葉を借りるのが、一番説得力があることと思えるので、上手に活用していきたい。