海外の就職先企業人気ランキング | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

海外の就職先企業人気ランキング

http://www.universumglobal.com

という雇用に関する研究や企業のブランドイメージ調査などを手がける──いわゆる雇用シンクタンクといえるのでしょうか──アメリカの調査会社が、アメリカをはじめ世界各国の大学生はどんな会社に雇用先として魅力を感じているのかの調査結果をWEBサイトに掲載しています。

調査手法としては、各国内の有名大学や学術機関(専門学校等かと?)に通う大学生にアンケートに回答してもらう(ビジネス、工学、情報技術、自然科学、人文科学など複数の研究分野にセパレートして調査しているようです)というもの。たとえばアメリカだと、345の有名大学で、のべ5万6,900もの回答をもって調査結果を公表しています。ちなみに、日本だと就職人気ランキングと表現できるかと思いますが、最新のものだとこちら(http://www.asahi.com/job/special/OSK201102010052.html)が参考になるかと思います。

さて、今回の震災支援で圧倒的な存在感を示してくれたアメリカ、この国に住まう大学生が魅力的に思う会社ベスト100(2010年)はどのようになっているのでしょうか。例として、経営学・経済学・商学を内包するであろうビジネス系学術分野での調査結果をご紹介します。


ビジネス系学術分野の調査結果
1.Google
2.Ernst & Young
3.PricewaterhouseCoopers, LLP
4.Deloitte
5.Walt Disney Company
6.KPMG LLP
7.J.P. Morgan
8.Apple Computer
9.Goldman Sachs
10.Nike
11.FBI
12.Major League Baseball
13.The Coca-Cola Co.
14.Microsoft
15.Bank of America
16.Procter & Gamble
17.Morgan Stanley
18.U.S. Department of the Treasury
19.Johnson & Johnson
20.U.S. Department of State

なお1位のGoogle先生は、工学分野で3位、情報技術分野で1位、自然科学分野で8位、人文科学分野で4位という、あらゆる学術分野において魅力的に思われている企業であることが証明されています。日本だと「みんなの就職活動日記(http://www.nikki.ne.jp/event/20110329/?action=event&spid=20110329&dangumi=1)」によると5位にランクインしています。AERAの調査結果には載ってなかったのですが…ま、いいか。

ぱっと見て印象的なのは、金融系の会社がまだまだ人気があるということ。まだまだ最近の出来事の範疇にあるであろうサブプライムローン問題やそこから派生した不況もなんのその、モルガンやバンカメ、ゴールドマンを魅力的に思う学生はまだまだ沢山いる模様。コンサル、会計事務所等も人気のようですね。その他、FBI、アメリカ政府といったいわゆる公務員系も人気のようで、CIAが26位、NSA(国家安全保障局)が72位だったりします。

ここで、フランスの学生が魅力を覚える企業をご紹介しておくと。
※アメリカ同様、ビジネス分野より抜粋

1.LVMH社(ルイヴィトン)
2.ロレアル
3.アップル
4.グーグル
5.カナル+(ケーブルテレビみたいな…)
6.BNPパリバ
7.エールフランス航空
8.ダノン
9.ネスレ
10.アーンスト&ヤング

1位はルイヴィトン。そして、グーグルがやっぱり上位につけている。その他は、ロレアル、エールフランス、ダノン、ネスレとフランスやスイスなどで誕生した会社が上位につけています。加えてカナダの調査結果をちょっとだけお知らせすると、1位は州政府でした。移民に寛容であり、税金は高いけど福祉がしっかり、で比較的治安がいい、そんなイメージがありますので、政府で働いてみたいと思う感情は、なんとなくわかるような気がします。

これら調査結果から、海外の学生も大手志向とは一概に言えませんが、最高学府を経たからにはあの有名企業で働きたい、と思うのは極々自然な思考なのは間違いありません。日本もそう。メディアに露出するのは有名企業ばかり。出来るなら(いや絶対に)大手で、という考えが固定化されていくのは、致し方ないものだと思いますから。

大手志向、大いに結構。でも現実にもしっかりと目を向ける。夢と希望と現実と、そのバランス感覚を就職活動を、転職活動を行うにあたり養うことが、ベストとは言えないかもしれませんが、ベターな結果を手にするひとつの方法論と言えるのかもしれません。今後も、海外の就職事業関連の情報をアップしていきたいと思います。就活・転活の一助となれば幸いです。