8日に発足した菅内閣は再任が11人と、新鮮味に乏しい顔ぶれとなったが、初入閣組を中心に注目される閣僚もいる。

 自民党政権時代から引責辞任などが相次ぐ「鬼門」の農相は、副大臣だった山田正彦氏(68)に。

 牧場経営の経験があり、宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題では現地対策本部長を務めた。飼育する牛約300頭の殺処分を待つ同県木城町の篠原邦光さん(59)は「最初は恨んだが、現場を知る人だから良かったと思う」と期待をのぞかせる。

 ただ、農政分野に自信があるだけに「独断で政策を進める面もある」(農水省幹部)と懸念の声も出ている。

 山田氏は8日に首相官邸で行われた就任記者会見で、「口蹄疫の問題では本来なら私も、(赤松前農相とともに)共同責任があると思っていますが、総理から収束に向けて頑張ってほしいと言われ、引き受けさせていただいた」と語った。

 蓮舫行政刷新相(42)は、台湾出身の父を持ち、東京で生まれ育った。キャンペーンガールやニュースキャスターを経て、2004年から参院議員になり、13歳の双子の母親でもある。

 鳩山内閣の下で「事業仕分け」の仕分け人を務め、次世代スーパーコンピューター開発について「(世界で)2位じゃだめなんでしょうか」と追及して科学界の反発を受けた。事業仕分けの担当大臣となり、真価が問われることになる。官邸での会見では、「自分が仕分け人として仕分けたものを一つの形にしていくことが任務だと思う」と抱負を話した。

 再任の千葉景子法相(62)は、昨年9月からの在任中、死刑執行がなかった。大臣就任前は「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーで、執行には慎重な立場だ。死刑確定者が徐々に増えて109人に上る中で、執行に踏み切るかどうかが焦点となる。

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