三重県熊野市沖の熊野灘で昨年11月、フェリー「ありあけ」(7910トン)が座礁・横転した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は24日、二度の大波を受けて荷崩れを起こし、右に40度以上傾いた可能性があると発表した。今後も解析を進め、横転に至った経緯を調べる。

 発表によると、ありあけはコンテナ150個など計3318トンを積み東京から志布志湾(鹿児島県)に向かっていた昨年11月13日午前5時5分から10分にかけ、右舷側に大傾斜した。乗組員は「傾斜計は40度を振り切っていた」と証言した。

 安全委はAIS(船舶自動識別装置)の解析で、速度が速くなっていたことから、後方から大波を受けた可能性が高いと判断。当時の波の高さを基に解析すると、第1波で船は右に25度傾き、積んでいた大半のコンテナはチェーンが切れるなどして荷崩れが始まり、第2波で40度前後傾いたとの結果が出た。

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