MD-05 軍師スラスト
今日のといず・くろすおーばーは!
マイクロン伝説きっての憎まれ役、だけどどこか抜けてるお茶目な小物、軍師スラストをご紹介!
優先順位を変更だ!全機一点集中。狙いはイカトンボ!!
○キャラクター解説
トランスフォーマーマイクロン伝説の中盤に登場したデストロン軍の軍師。数々の戦場でサイバトロンに辛酸を舐めさせてきた凄腕の作戦参謀で、地球に到着当初も彼我の戦力データを分析し、地形を利用して敵のフォーメーションを崩したり自軍のマイクロンを有効活用したり剛腕提督ショックウェーブを呼び寄せたりと、サイバトロンを苦しめた……のだが、さまざまなイレギュラーによってことごとく作戦が失敗に終わってしまう。星占いをして「これは吉兆」とか言い出すとまず失敗フラグ。
通り名は冷徹軍師だが、作戦を破られると逆に燃えるタチでややムキになってしまう傾向もある。また透明化能力を持ってはいるが、自身の戦闘力は大したことがなく、あくまで兵士を有効に運用するのが身上。
やがて野望を叶えられずにいるメガトロンに嫌気がさし、ダブルフェイスに唆されるままユニクロンに与することに。しかしデストロン軍を裏切るも、ユニクロンが故郷・セイバートロン星を破壊しようとしていることを知り、かといってもはや後戻りも出来ず――最後はメガトロンをあざ笑おうとして、変形するユニクロンの可動部に挟まれてプチッとお亡くなりになってしまった。
G1新ジェットロン同様のとんがり頭と特徴的な尻尾などから、付いた仇名がイカトンボ。その名前でメガトロンに散々いじられ、自身も胸中で「このクワガタンクが」と言い返すなど、何となく憎めないやり取りをしたこともある。ちなみにこの仇名は声優さんのアドリブが採用されたものだとか。
日本語版のCVは仮面ライダー電王のウラタロス、銀魂で東城歩を演じる遊佐浩二氏。氏は、同番組のアイアンハイドという性格どころか声質すら正反対のキャラも演じている。
○玩具解説
マイクロン伝説中盤商品で、単体(+パートナーマイクロン)売りの他に、エアアサルトマイクロン3体とのセット販売もあった。マイクロン伝説TFの中では可動箇所が多いタイプで、マイクロンとの連動もビークル・ロボットで別のギミックが用意されているなどなかなか侮れない。
ちなみに壱伏が購入したのは海外版だが、日本版と特に塗装・ギミック等の差はない物と思われる。この他にリカラー品の「スーパーモード(劇中未登場)」や、G1スラストカラーバージョンなどが限定販売されたことがある。
ビークルモード
戦闘機に変形。垂直離着陸用と思しきファンがあったり、ギミックの都合で後部がすかすかだったりと見慣れないデザインではあるが、マイクロン伝説のスタースクリームやサンドストームが架空SF航空機テイストだったため、かなりリアル調の雰囲気を醸し出している。
(※一部形状など異なりますが、F-35Bがモチーフのようです。ヤママヤーさんありがとうございました!)
前部ランディングギアは収納・展開が可能。また両脇のミサイルは押し出し式。劇中では機銃だったような……
機体後部の他、下部と主翼下にマイクロンジョイント。空輸イメージ?
海外名Inferno。デストロンが捕獲していたマイクロンの中からスラストが選定してパートナーとした。スラスト同様に透明化能力を持つ
透明化能力を持っているからパートナーとされたのか、スラストのパートナーになった影響で透明化能力を身につけたのかは不明。
ビークルモードはミサイルトラック?
ちなみにこのモードではミサイルを発射出来ない……ことはないのだが、底面のマイクロンジョイント(凹)を結構力を入れてスライドさせなくてはならないため非常に撃ちにくい。基本的には「ビークルモードではミサイルを撃てない」としておいた方がいいだろう。
合体!
スラストとサンダーが合体し、トランスポートモードに。
さらにこの状態からサンダーを後ろに引くと、ミサイル発射!
ちなみに、サンダー側のマイクロンジョイントがスライドスイッチとなっているため、スラスト以外のTFと合体してもミサイルは発射可能。
マイクロンが合体することで大型TF側のギミックが発動するエボリューションギミックは多く(というかマイクロン伝説系TFのエボリューションはそういうもの)、特定TFとの組み合わせで自身のギミックを発動するマイクロンもいくつかあるが(デストラクションチーム等)、特にTFを特定することなく逆エボリューションするマイクロンは結構珍しい?
それではトランスフォーム
機首を移動させると、キャノピーの下にもう一つのキャノピーが!
胴体部分の変形は地味だが、頭部の移動は大胆という一点豪華主義の変形ギミック。
ロボットモード
コーンヘッドと羽、そして尻尾が見事にイカトンボ。
惜しむらくは顔の塗装が足りず、劇中と印象がかけ離れている点。外枠部分が黒いのが本来のカラーリング。何となく烏帽子っぽい。
可動
変形の都合もあって足がよく動くため、パッケージ裏でも膝を曲げたポーズが掲載されている。ただし、ボールジョイントがやや緩く、まっすぐ伸ばした状態でロックがかかるため、本来は固定状態がデフォルトなのかもしれない。
やはりロボは、足が上がって膝が曲がるだけでもかなり動く印象になる。
反面、二の腕にロール軸がないのと尾翼がそのまま残っているのとで、腕の表情付けは少々困難。
手はスラスターノズルそのままで、特に何かを持たせることは出来ない。劇中では指をまとめてすぼめているような形に処理されていた。
サンダー・ロボットモード
隻眼の軍人らしい面構え。ちなみにスラストが裏切った後もデストロン軍に残っていたらしい。
変形に用いる関節でそこそこポーズをとれる他、何故か変形とは無関係に腰が回る。
ミサイル
背中のミサイルポッドは取り外して腕の内外に装着。この時、ビークルモードでは外に出なかったスイッチが露出するため、任意にミサイルが発射可能となる。
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四つん這いにしてミサイルポッドをひっくり返してカメバズーカ状態にすればアタックモード。スイッチが外部に出ているため、ミサイルを自由に発射!
ちなみに、この状態でさらにミサイルの前後を入れ替えてビークルモードにすると、ミサイルが屋根に干渉する。そのため、自由にミサイルを撃てるビークルモードは存在しない。
そして、本命ギミック・エボリューション!
まず主翼を起き上がらせ上半身を回転させて……
胸部にあったジョイントにマイクロンを合体!このまま上下に動かすと……
主翼がぐるぐる回る!(注:撮影の制約により超高速回転しているように映っていますが、実際はこんなに速くありません)
設定では竜巻を巻き起こすことが出来るらしい。劇中では特にエボリューションすることなくギミックを発動させ、回転シールドとして使っていた。
そのまま回したのではほぼ100%どこかのパーツ(主に膝のミサイル)と干渉するため、ギミック発動の際は手足の位置を調節する必要がある。
アイアンハイドとツーショット。マイクロン伝説の収録中(テスト中?)にメガトロン役の梁田清之氏が「我が軍には裏切り者と役立たずしかおらんのか!」との台詞を発した際、遊佐氏が「すみません、両方とも私です」と応えてスタジオを爆笑させた、などという逸話もあるという。