ほとんど報道がなされていないが、

韓国は、かなり厳しい経済危機にある。



以前、韓国は破綻し、IMFの管轄化に入り、

そこから、復活を遂げたように見える。



確かに、一部の大手に集約し、

他は、ぶっ壊したため、回復は早かった。



だが、雇用状況は悲惨なことになり、

当時、デモが激しかった。



サムソン、LG電子、現代自動車などの

大手のその後の活躍を見れば、

かなりよかったと思う人も多いだろう。



しかし、利益分配率から考えると、

稼いだ富は、韓国へと流れていったのではない。



金融危機に直面した銀行を全て、

傘下におさめたのは、欧州だった。



それで、現在のウォン安の説明がつく。



ユーロは、リーマンショック以降、

ずーっと危険水域にある。



この前、ついにギリシア国債を

大量に保有していたEUの銀行が潰れたが、

他も軒並み、体力をけずられっていっている。



そのため、諸外国から、資金を引き上げている。

だから、韓国の銀行は、潰れまくっている。



たしか、二位と三位の銀行を含め、

16行ぐらい潰れてしまった。



また、韓国の内需は規模が小さいため、

外需依存度が高い。



であれば、ウォン安は輸出には歓迎だが、

輸入には、最悪の事態になる。



日本から中間財などを仕入れないと、

最終製品を市場に出せない構造であり、

日本からの輸入は、韓国の生命線だった。



だが、恐ろしいほどの円高、

そのため、韓国の製造業は

非常に厳しい状況にある。



極度に外需依存型の韓国は、

この大恐慌にも対応できない。



政府が手を売っても、銀行から、

金が逃げてゆくので、身動きすら取れない。



サムソンは、世界展開しているから、

例外だが、韓国企業はピンチで、

出口の見えないトンネルの中にいる。