わたうさぎ(シーン)「ねぇ、お父さん……汗それ……( ̄_ ̄ i)」



$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「おう……」と一言。

ペーター父さんは煙草を一ふかし。

ユラリユラリと立ち上って行く紫煙よりもペーターさんはペーター父の膝にいる物を見て呆然としてしまいました。




わたうさぎ(シーン)「コウモリ??」

$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「おう……」



ペーターさんの頭の中はなんで?という質問だらけ。

どうして、この抜けるような青空富士山晴れのもと、
コウモリがいるのか?

そして、

どうして、野生のコウモリであろうコウモリがペーター父の膝に心地よさそうに納まって大人しくしているのか?


以上のことを事細かに聞くのはペーターさんのお父さんには、絶対にムリなのです。



解っているよ……。

解っているけど聞きたいわぁ。


返事はそっけないものだろうと想像と覚悟を決めて聞いてみると。


$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「チャメ(猫にゃー)がこいつを捕まえてきた……」


わたうさぎ(驚)「チャメが汗

$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「おう……。チャメからもらった」

わたうさぎ(驚)「もらったって……汗


猫がそんなものを丁寧にリボン付きの箱に入れてくれるなんて1ミリも思ってはペーターさんはいません。

ペーター父は9割がたの割合で無理やりむしり取ったというのが【答え】だと思います。




わたうさぎ(照れ)「生きてるよね?」

$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「おう……」



ペーター父の膝の上にのっている小さなコウモリは、よく見るとネズミに似ていなくもなく。
かといってカワイイ?と手放しで言える見かけでもないのですが、小さくお腹が上下しているのを見て、――生きてるんだぁ……と、ホッとしました。




わたうさぎ(シーン)「……どうするのこれ?」

$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「大丈夫だぁ……。その内、元気になって勝手に山に帰るべ……」

わたうさぎ(喜)「父さん……優し……」





$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「こいつはまだチビだから、美味くないしな……」







$空飛ぶ 気まぐれウサギ……」







$空飛ぶ 気まぐれウサギ
「……腹減ったな……」







$空飛ぶ 気まぐれウサギ
!!(食用コウモリ??)

逃げて~!!コウモリ!!

今すぐに逃げて~~!!





ぺータさんの心の中のリフレイン届いたのか届かないのか?


コウモリは夕方にはいなくなっていました。



お山に帰ったんだよね?


帰ったって言って~~!!

$空飛ぶ 気まぐれウサギ