アキさん観光日記


今回訪れたのは兵庫県の名勝『天滝』である


氷ノ山の麓、県下一の落差を誇り、『日本の滝百選』、さらに天滝に至るまでの天滝渓谷は『森林浴百選』にも選ばれている


大阪から中国道、舞鶴若狭道、北豊岡道を経由し、県道6号をひたすら走る


天滝の看板が見えたら右折し、しばらく林道を走れば天滝登山口へ到着





大阪から2時間と比較的お手軽に訪れることが出来るのは魅力だ


登山口には親切に杖が備え付けてある




「俺はまだ若いんだ、杖なんかいらねえよ」なんて思いながらも、せっかくなので借りていく


今思えば、杖を借りて大正解だった


登山口から天滝までは僅か1.2kmの距離なんだが、甘くみない方がいい


ある程度整備されてるとはいえ、足場の悪い登山道、標高差500m…半端なくキツかったです


登山道から一歩入ると、そこはもう緑の世界






苔の生い茂った様は日本庭園の様だ


体力的にはキツいが、幻想的な風景が心を癒してくれる



…別に病んでいるわけではないけどね(笑)


都会に住んでいるとストレスの一つや二つ溜まるもんさ



天滝渓谷には大小様々な滝があるわけだが、その中から気に入ったものを紹介しよう



まず一つ目は『夫婦滝』




どっちが男か女かはわからんが、二つの流れが一つになり、どこまでも流れてゆく


そう考えてみると縁起がいい



次に現れたのは『鼓ヶ滝』




落差は15m程度だが、中々の水量だった



ここまで来れば、天滝まで後少しなわけだが


ここから更に勾配がキツくなる



衰えた足腰を引き摺り、息を切らしながら登りようやく見えた


天滝である








その名の通り、まるで天から流れ落ちてくる様


豪快、かつ美しく、日本百選に恥じぬ正に名瀑であった


落差98m…もう100mって言っちゃえばいいのにね



天滝制覇記念にアキさんも一枚





次回は何処へ行ってやろうか

つづくとか言っておきながら、前回の更新から早1ヶ月


気まぐれ過ぎる自分には、どうかと思う


続きを書きますね



二日目の目的地は千本桜で有名な吉野山



千本桜とは言うが、実際は3万本あるとか



車で吉野山にも行けるのだが、大混雑が予想されるので、橿原神宮前駅から電車で吉野山を目指す事に



橿原神宮前から吉野までは特急が出ている





しかし、ドケチなアキさんは+1600円もかかる特急には乗らない


なのでこっちです






鈍行でゆっくり電車旅も悪くない


特急列車優先の為、待ち時間が長いので、ホームで一服






タバコ休憩をしてもなお有り余る時間


30分後、ようやく出発


一時間電車に揺られ、吉野到着





平日ではあるが、予想通り大混雑






案内板を見る


吉野山には下千本、中千本、上千本、奥千本とあり


下千本から徐々に開花していくのである


訪れた時は下千本、中千本は散り始めで、上千本が満開、奥千本が5分咲きと聞いていたのだが…










…ほとんど散ってるくね?



今年は気候差が大きく、予想では上千本満開のハズが散ってしまったみたいだ



どうやら奥千本が例年より早く満開になっているらしい



しかし、奥千本までは距離があるので断念



春の訪れを感じられたのは良かったが、桜満開の吉野山を見れなかったのは残念だった


また来年、満開の吉野桜を見に来ようと思う















前回の続き


不動窟からさらに169号を走ると上北山村に入る


道の駅があったので休憩


その道の駅の横に『北山川渓谷』があるのだ





北山川の最上流部にありながら、アクセスがいいので人が多い


源流近くなので当然水も澄んでいるのである







車でお手軽に渓谷美を楽しめる、オススメですよ


道の駅を越え、北山川を暫く下ると『池原貯水池』が見えてくる



ようするに防砂ダムです



ダムって言えば、流木だったり、ゴミだったり、不純物なんかが浮いてたりで、若干汚いイメージはないかい?


少なくとも都会暮らしのアキさんは、そんなイメージなんですが


秘境ってのは違うのね



ダムまでエメラルドグリーンだもの










全然泳げるよね


この近辺の集落の人たちは、この水を生活に使っているのだろう


都会のカルキ臭い水道水を利用するものとしては羨ましい限りである


息を飲むように美しい貯水池を後にして、さらに国道を南下する



次に向かうのは本日の最終目的地、『前鬼川』である


国道169号を池原貯水池沿いに走ると、途中に林道への分岐が現れる


この林道を、ひたすら上ると前鬼川に至り、そこに架かる日本滝百選の一つ『不動七重の滝』を拝むことができるのである



ただ、この林道が厄介でね


滅多に人など足を踏み入れないせいか、荒れ果てているのである


いつ崖崩れが起きてもおかしくないし、ガードレールもなく、すぐそこは断崖絶壁


ハンドル操作を誤れば死亡確定ですよ



そんな獣道を慎重に慎重に進んでゆく


途中、至る所に名も無き滝が現れる







秘境マニアのアキさんにとって、テンションの上がる事なのだが、それ以上に危なすぎる林道のせいでナーバスになっているのである



林道の分岐から約15分、展望台に到着


『不動七重の滝』である





遠目でしか見れないのは残念だが、総落差100mの名瀑は迫力十分


これだけ離れているのに轟音が伝わってくるのである


せっかくなのでアキさんも記念撮影





険しい道を登ってきたせいか(車だけど)、達成感がヤバかったよ



あと、意外な事に先客がいました



どうやら、何度もこの滝を訪れている常連さんらしい



結構気さくに声をかけてくださって


「おう、兄ちゃん。この滝、知っとるんか」とね



知らんかったら、こんな山奥まで来るわけねーだろ。バカなのかお前は?


…と、心の中で突っ込みながら



「ええ、ネットで調べまして、一度来てみたかったんですよ」と何気ない会話を交わす


「昨日雨降って、水が多いから、ええ時に来たな兄ちゃん」と言いながら


溝が磨り減り過ぎてツルツルのタイヤの車に乗り込み去って行った


雨でぬかるんだ断崖絶壁の林道をあのタイヤで走る



強心臓なのか?バカなのか?



おっちゃん無事に麓に辿り着けよ! と心の中でエールを贈る




林道はさらに上まで続いている


滝の上まで行けるらしいので、せっかくなので行ってみた


当たり前だが、下流の池原貯水池があれだけ綺麗だったのだから、上流はさらに美しいに決まっている










これより上流に人里はない


なんなら、このまま飲んでも問題なさそうなくらい澄んでいる


秘境に憧れ出してから、一度は行ってみたいと願っていた奈良の秘境、前鬼川


ようやく来る事ができました



そんな余韻に浸る間もなく、恐怖の林道を下る






…こ、コワカッタ…(  ゚ ▽ ゚ ;)





なにはともあれ、1日目の目的地制覇!



来た道を戻り、麓へ


御所市の宿で一泊して、翌日、吉野山へ行く事にした



続く