オオタキ1/50 E10製作記 03・配管/下回り製作 | 鉄道模型900ちゃんねる

オオタキ1/50 E10製作記 03・配管/下回り製作

絶版模型、オオタキ1/50 E10の製作記、第3回。
 
今回も手持ちの実物の写真と、
昔作った模型を参考にしながら進めていきます。
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こちらは前回までで完成させた.バックプレートとキャビン。
 
 
空気作用管は本物同様、そのままボイラー側に流してあります
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E10の配管処理は、復活蒸気機関車などから比べるとかなり雑。
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でもこのヨレ具合がライブ感があってかっこよく、
逆にE10の魅力のひとつとなっています。
 
バンド金具を作って実車と同じように結束してみます。
 
大きさの違う2種類のコの字断面のプラ棒を接着し、
(°д°)ハァ? の「д」みたいな形にスライスします。
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こうすることでボイラーから張り出した空気作用管を表現。
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実車で計測したところ、張り出しは12センチほど。
スケール計算でボイラーから2.5mmほど張り出させました。
 
黒く塗装して接着。
50分の一は計算がラクで助かります。
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その他、細かい配管の製作はのちほど。
製作中に破壊することになるのは目に見えているので(笑)
 
続いてはいよいよ下回り。
今回、改めて作るきっかけになった本題とも言うべき箇所です。
「ちゃんと作れば車輪は可動するのか」という疑問に
答えを出すため、注意しながら組み立てます。
 
これがシャシーのパッケージ。
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キャビンと炭水庫が一緒にパッケージングされています。
 
E10のシャシー。長い!
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プラスチックは厚めで、しっかりとした造りです。
 
シャシー下部には、インジェクション不良対策と
補強対策を兼ねたブリッジと、不要部品のランナーが。
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「車輪を可動させる」という目的に対して、1番ネックとなる
シャシー周りの強度不足や精度不良は心配なさそうです。
 
実車のE10は第3 ・第4動輪がフランジレス、
第二動輪がローフランジという特殊な構造。
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実車が特殊なだけに、模型もかなり特殊。
車輪軸の構造は他のシリーズと全く違います。
初期D51は別として、オオタキの車輪の構造は金属シャフトを中心に
左右の車軸の切り欠きによって位相を決定しますが、
E10は第一動輪のみ、切り欠きのついたプラ車軸によって位相を決定。
それ以降の動輪はロッドの穴を基準に、第一動輪にならって
金属シャフトに打ち込み、セルフで位相を決定させます。
 
実車も第1動輪のみ横動が与えられており、第2〜第5動輪が固定。
まさかこんな見えない部分を実車に似せた訳ではないでしょうが、
車輪がスムーズに回転するかどうかはここにかかってそうです。
 
ちなみに、この組み立て説明書はロッドの前後が逆。
ロッドのリンクジョイントは
前向き一つ、後ろ向き二つの方向が正解です。
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また、銀色のタイヤパーツのパーツの番号が全て違うことから、
第二動輪のローフランジも再現されてるのかとの期待もありますが、
残念ながらローフランジは再現はされていません。
パーツの番号が全て違うのは、組み間違いへの保険的なもの?
 
 
先に従台車を組み立てます。
蒸気機関車にしては見慣れない台車ですが、
それもそのはず、これはEF58の流用。
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周りの複雑なパイピングに埋もれがちですが、
しっかりと自己主張してます。
 
 
本物に倣って、エナメル線でオイルポッドのラインを
作ってみました。
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同じ50分の1の、アオシマのEF58の台車と
互換性があるのか試してみたくなります
 
飛び出しているのは、スピードメーターの検知管。
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こちらの方向は改造後のボイラー側が前方定位のパターン。
面白いことにこのパーツ、逆向きに取り付けることも可能で、
初期の庭坂機関区時代の炭庫側前方定位タイプにも改造できます。
 
 
分解の可逆性がない部分の車輪とロッドは、
塗装してから組立てます。
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今回は踏面のみをメッキシルバーで塗装、研磨。
 
 
お次はバルブギアの組み立て。
可動させるためには、ここのフリクション(摩擦)を軽減する
組み立て方をしなければなりません。
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新しく作ったほうが早そうなコンビネーションレバーですが
オリジナルを尊重。
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一枚板の部品を削ってそれっぽく凹凸をつけます。
 
この模型のクロスヘッド、よくできてますね。
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塗装してオイルパイプだけをプラスしました。
 
 
モーションプレート回り。
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 ↓↓↓
オリジナルは穴があいてなかったのでドリルで開け、
またまたオイルポッドを付けました。
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ここでひとつミステリーが。
この模型には、最後まで部品が付くことのない謎の穴が
シリンダー後方に開いてます
まさにオオタキE10のミステリーホールですが…
 
場所からして下の写真の、オイルポッドの部品が付く予定だったのでは。
部品付けるの、忘れちゃったんでしょうか…
SLは擦動部品が多く、至る所にオイルポッドがあります。
 
バルブギヤ周りが完成。
多少ユニオンリンクなどの線が太いようにも見えますが、
かっこいいですね。
 
今回はここまで。
次回はいよいよ動輪がちゃんと回転するのかを
報告したいと思います。