何かに悩んだとき
わたしは いつも 空を見上げて 自然をお手本にします。
私たちは 悲しくなったり、苦しくなったり、楽しくなったり、
怒りを感じたり、寂しくなったり、日々いろいろな気持ちを経験しますよね。
お天気もそう。
晴れの日もあれば、曇りの日もある。
嵐の日もあれば、あられが降ったり、台風の時もある。
日々違うだけでなく 同じ一日の中でも
曇りのち晴れだったり 風が吹いていたりと 一刻一刻と微妙に変化しています。
私たちの心は 天気みたいですよね。
でも私たちは自然とちょっと違うことをする。
心に風がきて嵐なのに 外に出て
髪の毛が飛ばされているのに
『いい風吹いてる～』って思おうとする。
悲しかったり辛かったりするのに 『大丈夫だー』とする。
自分をごまかす。
嵐の時 じっと家の中にこもって過ぎ去るのを待ちますよね。
もしこころが嵐のとき、じっと嵐がふいているなと感じて
その嵐が過ぎ去るのを待つんです。
天気が変わるように 嵐の時は必ず過ぎ去ります。
私たちの心の中の嵐も 過ぎ去ります。
曇りや雨や晴れや嵐は 空に現れる姿
空で繰り広げられるドラマ
空はあなた。
だからほんとは自分の内側に現れる空模様を
ただ観察して感じればいい。
時々あなた自身が台風そのもののような気がしてしまうことがあるけれど、
それでも大丈夫。
これは人間関係にも当てはまります。
台風だっていきなり もとから台風だった訳ではありません。
太陽の強い日差しで 海水温が高くなり、
気温が上昇して 大気の状態が不安定になり
様々な風が吹いて
下の方に不安定な空気が集まって 強い上昇気流を起こて 雲の塊をくつる。
そんなこんなで台風になる（笑）
まわりを見渡すと 晴れの人、曇りの人、雨の人、晴れ時々曇りの人、
いろいろいると思います。
そしてその人自身だって ずっとその状態にはありません。
ずっと晴れを望んでいたとしても
曇りが来たり雨が来たり、時には台風を心配したりしています。
私たちがちょっとイヤだなと思う人、苦手だなと思う人は
もしかしたらその人の中の台風の時なのかもしれません。
台風になりやすい土台の人もいると思います。
そしてその人もいきなり台風だったわけではない。
そんな優しい眼差しで相手を眺めてみると
ちょっと景色が違って見えるかもしれません。
人生もそう
人生も晴れのときもあれば、雨の時もあるし、
激しい霰のときもあれば、曇りのときもある。
それは絶妙なバランスの上に成り立っていることで、
私たちは天気を左右することができません。
湿度や温度や太陽の位置や
見えないものすべてが影響しあって その天気として現れる。
私たちは人生をより良いものしようと奮闘するけれど、
そう、自分の頑張りも含めてそれは天気の現れのひとつで、
頑張ったら頑張っただけ 晴れが続くというわけではないのです。
私たちの苦しみのひとつは
人生で起こる出来事をコントロールしたい、
すべて晴れにしたいと望むことから起こるのかもしれません。
でも私たちが嫌だと思っていた雨も
命を育み、美しい花を咲かせ、鳥たちの喉を潤す。
私たちが来ない方がいいと思っている台風や嵐でさえ、
すべてを壊し一掃したあとには、
私たちが思いもよらない気づきをもたらしてくれます。
だから台風に見えるような人間も、嵐のような出来事も
晴れ晴れしい喜びも
すべては絶妙なバランスの、
そう生命のバランスの上で成り立ってもの。
だから
私たちのできることは
晴れても、雨でも、嵐でも ほんとは大丈夫なんだと
人生を信頼して 人生の流れに身を任せてみることなのかもしれません。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あなたが空だとしたら
今のあなたに現れている天気はどんなですか？
晴れ、曇り、雨 ？
いずれでもかまいません。
あなたは空で、
心の中がどんな天気でも ほんとうは まったくの影響がなく、
その奥は澄み切った青い空。
それがあなたの本質なのだから。
sawada june