ずっと割引してるようなお店は大丈夫? | 住之江区加賀屋商店街のクレアトール オキ三代目社長のブログ

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ファストファッションを卒業し、百貨店服ではもの足りない、でもプチ勝負服で差をつけたいアナタに発信していきまーす!

ひとつの業界に長くいると、その業界の常識や慣例に慣れてしまって
「それほんまなん?」と疑問を持つ事が少なくなってきませんか?
住之江区のクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。

先日、異業種のメンバーでブログの勉強会「カベスマ」・・・あ、説明めんどくさいので割愛しますがマックスブログ塾ブログ勉強会の第3講に出席してきました。
異業種のメンバーから服や業界への疑問を聴く機会があり、その中の一つに

「ずっと割引してるようなお店は大丈夫?」

って質問がありました。

ありますよね~、一年中50%offってポップを貼りっぱなしのお店とか。
商品が常に二重価格のお店とか。

ボクも自分の好きな商品が安く買えたらそりゃ嬉しいですけどね。
セールは掘り出し物市みたいな感じですかね~、自分に合うものがあればラッキー的な。

で、質問について考えてみました。
まず、メーカーの直営店やアウトレット関係は、もう最初から利益構造が違うのでセールの後半は簡単に70%offとか80%offとか平気で安売りに走りますから、卸形態で商売しているボクたちは割引率でかなうわけがありません。

でもお客様にとっては同じ洋服です。かたや7割引、かたや3割引だったら・・・
大体の人は思いますよね「もっと安くできるのに安くしてない、ケチってる!」って。

「まだ安く出来るよね?」って現実にいわれたこともあります。

「無理っす!」

冷徹にお答えしましたけどね・・・

専門店卸ビジネスの商品は直営店や量販店ほど量が出回らないです。特に展示会発注するようなブランドはなおさら出回りません。量の論理も働かないし、原価率も高いです。
でもね、その分手間暇がかかり、ステキでかわいく、かっこいい商品が多いんです。
どの専門店もセレクトショップもみんなリスクを背負ってカワイイ、美しい、カッコイイを追求してるんです。
普通じゃいやだから。

だから、卸形態の専門店はご想像通りです。セールで割引して売れば売るほど赤字です!
(あ、もちろんあの手この手の対策はしますけどね)

じゃあ、何で卸ビジネスなのにずっと割引してるようなお店があるのか?
ボクならこうして作ります。

1.上代(定価)のない商品に割引を前提にした定価をつける。
2.仕入先に協力してもらって原価の安い商品ばかりを仕入れる。
3.仕入れをしないで手持ちの在庫をとにかく現金化。


コレだったらずーっとセールで通せるかもしれません。

・リアリティのない定価を信じる人もいるかもしれないし、割引率にこだわる人もいるかもしれないし・・・
・いい商品を安い原価で出してくれる優しいメーカーさんがあるかもしれないし・・・
・何年も売れなかった商品でもひょっとしたら気に入ってくれる人がいるかもしれないし・・・

ただしこのお店に、魅力的な商品があるかないかはご想像にお任せします(笑)

だいたい専門店にとってのセールって日頃買っていただくお客様への還元なんで、いい商品をセールで販売しようものなら逆に怒られてしまいます。

「私の買ったものが何でセールになってるのよ!」

ってことにならないように、日々専門店は努力するわけです。

今日の質問はボクの勉強仲間の マフィアのプロレスラー社労士 ボディガード社労士の油田圭介さんが投げかけてくれました。マフィアありがとうございました。