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仕送りか借金か

 政府は24日、一般会計総額が過去最大の92.4兆円(前年度当初予算比0.1%増、以下同)となる2011年度予算案を閣議決定した。歳出は一般歳出54.1兆円(1.2%増)、地方交付税等16.8兆円(4.0%減)、国債費21.5兆円(4.4%増)で、歳入は税収40.9兆円(9.4%増)、税外収入7.2兆円(32.2%減)、国債発行44.3兆円(0.0%)。
 税収は国民からの仕送り(1世帯当たり82万円、地方政府分は別に72万円)、国債発行は国民からの借金(1世帯当たり89万円)であろう。地域主権、年金・医療・介護保険などの一元化と官民格差是正、公務員人件費2割減、独立行政・特殊・公益法人(約5千)の統廃合と民営化、天下り禁止、事業仕分けなどによる無駄削減で仕送りも借金も減らしたいと、国民は民主党政権交代の成果に期待している。国民(親)は倹約し清貧な生活で仕送りと貸付けをしているのに、政府(子)は贅沢三昧と言わないまでも無駄がまだあると。消費税増税は10年早いのでは。

「胡桃など割ってひとりゐクリスマス」山口青邨

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