中国の強制製品認証制度

　中国政府は29日、独自の安全基準である「強制製品認証制度」の対象にICチップ用OS（基本ソフト）など13品目を追加し技術情報をメーカーに強制開示することを、政府調達を対象に2010年5月から実施すると発表した。当初、2009年5月から実施するとしており、日米欧の政府や企業は知的財産権の侵害として反発していた。中国公式訪問中の麻生太郎首相は温家宝首相との会談で、導入自体の撤回を求めた。
　対象製品は認証を得なければ中国国内で販売できなくなるが、認証を得るにはソースコード（ソフトの設計図）の開示を求められる可能性があり、企業の中核技術が中国側に漏れる可能性がある。中国政府と日米欧政府との知的財産権を巡る妥協点を探る戦いは続く。

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