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高齢医療保険

 社会保障審議会は高齢者医療保険制度を2008年度に創設する方向で議論に入った。75歳以上の高齢者医療費は11兆円に達し、医療費総額32兆円の34%を占める。加齢とともに医療費がかかるのは自分自身や家族をみてもよく分かる。

 人口増加の右肩あがりの時代には、制度の精緻化による事務コストアップも許されるが、人口減少時代には制度の簡素化が原則だと思う。昨日、生まれて初めて自分自身で法人税、消費税、住民税などを申告しに、国税の税務署と都税事務所を訪ねた。また、個人として固定資産税、健康保険料、年金保険料などを3月から5月にかけて納めており、事務所および国民自身の無駄な事務コストを実感し、国民負担率が高まる元凶だと思った。税と保険の簡素化とワンストップサービス化による事務コスト削減をみんなで議論したい。

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