坂の上の雲

司馬遼太郎の代表作のひとつ「坂の上の雲」がNHKで映像化されています。「坂の上の雲」…切ない響きです。掴（つか）めそうで掴めない夢の様です。

同時に高みに向かって歩む強い意志を感じさせます。

封建社会から目覚めた日本が登り詰めて行けば届くと信じ憧れていた欧州的近代国家を「坂の上にたなびく一筋の雲」に例えています。

司馬遼太郎は「事実のみを書く」という方針で書いた長編作品です。（史実と違う部分があるという批評もありますが…。）

愛媛県松山出身の3人を中心に展開されます。一人目は秋山好古です。日本騎兵の父と呼ばれ日露戦争で世界最強と呼ばれていたコサック騎兵団を破った評されています。

阿部寛が演じています。実際の好古も身長が高く目が大きかったそうでフランスでは欧州人と間違われたそうです。

二人目は弟の秋山真之です。正岡子規の親友です。日露戦争で先任参謀としてバルチック艦隊を撃破した丁字戦法を考案した人物です。

本木雅弘が演じています。良い役者になりましたね～。シブがき隊のモックンとは同一人物とは思えません。

三人目は正岡子規です。俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など執筆活動から日本近代文学に多大なる影響を与えた人物です。

配役は香川照之です。実力派俳優だけあって結核に侵された子規を臨場感たっぷりに演じています。

日露戦争で行方不明の部下を捜索中に銃弾に倒れた広瀬武夫が魅力的に描かれています。ロシア人女性アリアズナとの切ない恋が切なく描かれています。

同じくアリアズナを慕うボリスが少々みじめに描かれています。

恋で武夫に敗れるも男らしく負けを認め、武夫を人として尊敬していると言うシーンがあります。武夫も男前だがボリスも以外と男前でした。

この時代の多くの男たちは坂の上の雲を見つめて歩いていたのだと思います。

信念を貫く姿勢は見習うべきものがあります。

ほいじゃ