第56回独立書展@国立新美術館 | さるすべり日記

第56回独立書展@国立新美術館




会期:平成20年1月9日(水)~20日(日) 15日(火)休館
    午前10時~午後6時(入館は30分前まで) ただし初日は12時から
会場:国立新美術館
観覧料:一般300円/大学・高校生200円/中学生以下無料


きのうは 最終日の「独立書展」をみてきました

去年までは上野の東京都美術館で開催していましたが 今年から国立新美術館に移ったようです

1F~3Fまで 12日間という比較的長い会期で開催できるのは 大変うらやましく思います

いつも楽しみにしている大作は 天井の真白く高い展示室に映え また作品数も多く感じました

ただ こう会場が高くて広すぎると わたしのような かなを書く人間は

今までの感覚で同じように作品作りをしていればいいのか疑問もかんじました

絵画の場合もそうですが 作品に応じた会場の色や広さというのがあるのではないでしょうか

大は小をかねるかもしれませんが それが適当かどうかわかりません

また あそこまで煌々と蛍光灯で明るく壁が白いと 作品の白と黒の比率を意識的に変えないといけないようです

表装を工夫したり もっと黒を出していかないと壁の白さでとんでしまうようです

あるいは ちょっと黒が過ぎれば より大袈裟にクロが目立ってしまうでしょう

公募展会場というのは 何でも展示できるかわりに 作品を美しくあるいは作者の意図で見せることの視点を

失ってしまうのではないでしょうか

六畳の和室でみるからこそ もっとも真に迫ってくる作品があることを忘れないでほしいのです

なぜ 外国人の観光客が見込まれる新しい美術館にそういったスペースがないのでしょうか

懐古趣味に固執してばかりで現代に生きる試みに挑戦しないわけではありません

現代アート展や写真展でも 照明や展示空間にこだわっているのと同じことです

せめて天井が稼動式で照明も工夫できたらいいのにとおもいました