日書展@上野・東京都美術館 2008/1/4
先日訪れた 日書展のご報告です
会期:2008年1月4日(金)~1月9日(水)
時間:9時~16時(休館日なし) 9日(最終日)は午前9時~14時30分
会場:上野・東京都美術館
主催:(財)日本書道美術院
後援:毎日新聞社・全日本書道連盟
私の師匠の作品や そのほか いつもお世話になっている先生方の作品を中心に
これは 私が出品した かな です
ひそまりて 久しく見ればとほ山の ひなたの冬木風さわぐらし (若山牧水)
比處万りて 久しく見連八遠山の 非奈多能ふ遊木可勢さわ倶らし
このように かなの作品は ひらがなの「の」に「能」「農」「の」など色々な字を
使うことができ 上下左右の字を見ながらどんな字を使うか考えて
一字一字 字鑑をひきながら作品の構成を決めていきます
もちろん自分だけで決められるのではなく 先生方と相談しながら作品の
雰囲気が決まっていくのです
大きな字は 隣り合わないように 「かな」の場合は 墨をつけるのはだいたい2箇所です
墨のついているところと かすれてきたところのコントラストを楽しみます
難しいのですが何百枚も書いているうちに だんだんと作品になっていきます
なかなかうまくいかないときがほとんどですが 書けば書くほど上達するといわれています
もちろん最後に書いたものが 展覧会に出品されるとは限りません
はじめのころに書いた作品がそれ以降書いた作品より力が抜けていて良いと言われることもあります
そのときは その後の努力が報われなかったとガックリくることもありますが
次回 あるいは何年後かに役立つ努力であったのだと思うようになりました
書道の愉しみは ほぼ99%その試行錯誤の過程にあると私はおもっています