大学デビュー | cracking-my-ballsのブログ

大学デビュー

東京も寒くなってきた。

きりっと冷えた空気の凛とした気丈さと裏腹に街は一層年末に向け、色恋沙汰をリコメンドするようなイルミネーションで埋め尽くされる。

困ったことに寒くなると、人は恋をしたくなる。

ディズニーランドがまだ暑さが残る9月からやっていたカボチャとお化けを10月31日の深夜にさっさと夢見るゲストには決して見せない秘密の地下倉庫にしまうと、数々のカップルの愛と怨念と思い出を染み込ませたクリスマスツリーがお目見栄する。

そして街はカップル以外は不必要な人種とみなすかのような様相を呈す。



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ひとり者には・・・厳しい季節が・・・またも訪れる。

海外に逃げればいいかというと、欧米はさらにその傾向は強い。最もカップルというより家族がキーワードだが。

よって、このクリスマスな雰囲気から逃げ出すためには中東かイスラム圏にでも逃げなければならない。

すでに、40大半ばをとうに越え、恐怖の50(アラフィフ)の声が忍び寄る私には、いつも以上に寒風は冷たさよりも〝寂さしさ″という温度計では測れぬ科学的根拠がなんら、ようをなさない心の隙間風となって吹き荒れる。


マイページを開けると、赤文字で「メッセージが届いていますと表示され、毎度ながら、「ははん・・・これは、俺のシュールなブログの魂の叫びに反応したカワイイ娘が・・・「crakckingさん・・とにかくファンになりました。〇日〇時間に渋谷の円山町で待ってますので、とにかくHしてください。」といった寒風を一気に吹き飛ばすような熱いメッセージだな。と思いながらクリックすると・・・いつものように・・・


「この度破産をしました、つきましては如何に破産管財人を丸めこめるかを・・ご教授・・・」

「crackingさん・・・事業計画書の250回目を書いてきました是非読んで感想を・・・」

「carckingサンのいう〝借り暮らし″の者ですが、借金を全て踏み倒す具体的な方法とは・・・」


いったい・・・・(笑)・・まぁ・・・そう言うもんだ。

股間を膨らませるどころか・・・孤間(孤独の時間)が膨らむ。色気も減ったくれもない(笑)


最近、酒に弱くなったせいか、新しく買い替えたベットが居心地いいのか・・・

毎日、仕事帰りにPCに向かいブログを更新しようと思うのだが、2、3行も書くとすぐに凄まじい睡魔に囁(ささや)かれる。

その自堕落でチャーミングな魔力は、PCの前の「破産したのですが・・・どうすればいいのでしょう?・・・破産管財人はこの場合、やはり・・・」というフェミニンとは程遠い質問から逃れて、宿題から逃げてTVゲームにハマる中学生のように私をベットに誘う。

「あぁぁぁあ・・・あったかい・・・暖かい・・・あああ・・・今日も破産しなくて良かった(笑)」と呪文を三度唱え、「あいつは破産しろ、破産しろ・・・」と競合の企業の名前を三度唱え・・・おおよそ人間の倫理感とは相反する羊を数えること数分。あっという間に記憶喪失の世界へ向う。

朝は嫌いではない。夜はもっと好きだが 。

歳をとってくると朝の魅力を再認識する。特に休日の朝は良い。

再認識の方法は、起きてすぐスタバのコーヒーを自宅で入れて飲んだ後、朝食も食わずに、その後ビールを飲む時に分かる。

その背徳感は、太陽がまだ最も高い位置に昇らない海辺、ビーチシートの上で彼女とHをした時ぐらいに卑猥だ。太陽の眩しさに反作用するビールの輝きは、冬の訪れを意識しつつ、小春日和(こはるびより)なベランダにPCを持ちだし、自堕落な私のキーボードを打つ指に力を与え背中を押す。


日々の忙しさをヘリクツに、ブログの更新をサボる最近のcrackingだが、毒者の方から面白い質問をいただいた。

で、しょうがない・・ブログでも更新するか・・・となる。


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昨年のこの季節、あまりにモテナイ起業家から、

「どうすれば・・・良い女とセッ〇スできますか?」

「恋の事業計画書を書きあげました。彼女に見せる前に、添削してください。」

「外資系サラリーマンから脱サラして起業家になると彼女に宣言したら、別れると言われてしまいました。恋のリーマンショックです。起業家でもモテル方法を教えてください。」

というような悲痛なるメッセの嵐に私は負け、5500万円で売ろうと企画していた恋愛についての情報商材を、「恋の事業計画書」という記事で軽率にもブログでUPしてしまった。

にも関わらず、本年も同様・・・

「どうすれば、VC(ベンチャーキャピタル)界の光源氏と呼ばれているようなcrackingさんのようにモテモテの人生を歩んでいけるでしょうか?」

「この時期、ケンタッキーのCMの竹内まりやの曲を聞くたびに女子のモモにかぶりつきたくなるのですが、crackingさんはなりませんか?」

「今年も恋の決算期が近付いています。オリンパスのように毎年大幅な粉飾をしてきた私は、今年・・・とうとう監理ポストに入れられそうです。恋のオリンパス事件をなんとかしてください。」

「CRACKING氏が習得したという恋のイル―ジョンジョンならぬ良い女に入るージョンするマジックを是非、種明かししてください。私には時間が無いのです・・・」

等のメッセが多数寄せられる。


本年、統計で世の若者達は、彼氏、彼女という異性のパートナーがいない者が60%を越えたと報道されていた。統計を初めてから最高値だそうだ。おかげで外食業は「おひとりさま」用のコンセプト花盛りだ。つい先日も外食業にコンサルする時に「今はおひとりさまをどう取り込むかですよ。」などと私自らアドバイスしてしまった。

なんと情けない男子達。

世の恋愛事情は「円高」ならぬ「縁高く」、「日経平均一万円割れに泣く」ならぬ「マン・我になく」という、恋のリセッションに入ったようである。

昨年(2010年)・・・私が身を切る思いで書いた起業家のなすべき良い女を口説くビジネスプロセスを、全く世のスタタン大学の学生たちは理解していなかったようだ。

困ったモノだ。

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恋愛相場の買い場

「crackingさん・・・良い女とのイル―ジョン・・・をとにかく・・・とにかく・・・教えて欲しい・・・僕には時間が無いのです・・・・」の前に

毒者の諸君・・・以下のデータを見てほしい。

セキララゼクシーがまとめたアンケート結果だ。


彼氏がいなくて、寂しいと感じる瞬間8パターン


【1】クリスマスやバレンタインデーなどの時期、幸せそうなカップルを見た瞬間
【2】カップルが多くいるデートスポットに一人でいた瞬間
【3】友達に彼氏ができたのを知った瞬間
【4】女友達を遊びに誘ったとき、「彼氏と会う約束があるの。」と断られた瞬間
【5】金曜日の夜、一人で食事をしていた瞬間
【6】勉強や仕事のプレッシャーで誰かに甘えたいと思った瞬間
【7】恋愛ドラマがハッピーエンドで終わった瞬間
【8】付き合っていた彼氏と別れた瞬間


私はいつも思う。

大学受験生が追い込みの為、家から一歩も出れなくなり、就活でOG訪問が始まり、ださいスーツの学生が増え、外資系エリート金融ビジネスマンは、最後の投資利回りの底上げにPC の前から離れられなくなる。借り暮らしの人達は、いよいよ倒産か・・・と私に電話をしてくる。裕福な投資家は、年末は東京にいない。

そう・・・仕事や勉学に時間を多くの者がとられる師走こそ・・絶好のチャンスなのである。

買いが減れば、売りが増える。その割に相場は動く・・・なぜか


上のデータの2位~8位を見よ。

彼氏のいない女子をいつ口説けば良いか・・・おのずとその答えが見えてくる。

2位から8位までの回答は、いかにも、突発的な心に押しかける「寂しさ」の予想外のデザスターのように見える。

しかし、よう~く再読せよ。

彼氏のいない一人女子にとっては、上にある2位から8位は、実は毎週訪れる日常茶飯事ばかりである。

友達に彼氏ができたり、一人で金曜に飯を食ったり、恋愛ドラマがハッピーエンドで終わるなどと言う事は、小堺一機のごきげんようで、サイコロの当たり目がでるより、一人女子には多く訪れている。

彼女たちは常に・・・慣習的に寂しい。

その慣習的・・・すなわち、毎日、仕事帰りにコンビニによる癖が付いてしまったように、〝寂しさ″を毎日噛みしめる「寂しさ定期購読」を続ける女子を口説ける時期とは、

常に毎週末である。

一方で、寂しさ定期購読の女子達は、あまりに慣習的であるが故、恋愛について心がリアルスチールになってしまっている。

「I can't」

「いや違う・・・You can !」

と言ってやらねば、恋の一歩を踏み出せなくなっている・・・

しか~し!

ここで、データの一位を見よ。

【1】クリスマスやバレンタインデーなどの時期、幸せそうなカップルを見た瞬間

街がイルミネーションで彩られ、寄り添うカップルが人一倍多くなり、TVのニュースでNYのロックフ〇ラーセンターのツリーが点灯され、松本伊代と東海林のり子がPONPONポシュレで正月のおせちの予約をとりはじめると・・・・・・機を同じくして

そんな「暖かい」画像を嫌ってほど見せられている一人女子のもとには、女友達から「彼氏ができました」及び「今日はパーティーが有ってごめんね・・いけない」等のメールがスパムメールのように届き出す。

そう・・・お気づきのようにこの時期は、あなたがわざわざ、「You can !」と言わなくても世間が勝手に「幸せ行きのバスは出発間近ですよ・・・」と言ってくれている時期なのだ。しかもアラサ―やアラフォーの一人女子には、そのバスの声は「最終バスが出発します。お急ぎください」と聞こえるのだ。

銀河鉄道の目しか光っていない車掌さんに「メーテルさん、哲郎さん・・・早く急いで列車にのってください!・・・・恋の銀河鉄道は出発してしまいますよ!」と急かされているようなものだ。

仕事の追い込みでPC 画面しか見ていない男子の外資系トレーダーなど、街のイルミネーションもTVの東海林のり子の顔も一度も見ずに除夜の鐘を聞くが・・・一人女子は、この街の匂いを人一倍感じ取る。自身をメーテルになぞり、恋の銀河鉄道に先に乗ってしまった哲郎と車掌さんが、「早くメーテル!」と叫び、必死に列車に走りよるメーテルの手を掴もうとするが、メーテルは列車に乗る寸前に転び・・・哲郎と車掌さんを乗せた銀河鉄道は宇宙へと恋の次の駅を目指して飛び去ってしまう。

「ぽっぽー・・・」と汽笛を鳴らして無限の宇宙に走り去る列車の小さくなる姿を見ながら

無残にも残されたメーテルは膝をついて「銀河鉄道が行ってしまった。もう・・・私は幸せになれない。きっと哲郎は機会の身体を手に入れて合コン三昧の楽しい生活を送るのよ・・・ずるいわ!・・・」

といった想像を一人女子は、何度もこの時期頭の中で勝手にリフレインしてくれている。


これは効く。

寂しさ定期購読にいつの間にやら慣らされてしまっていた恋にリアルスチールな女子も、

「あぁぁ・・・やっぱり彼氏欲しい・・・」

と一人で立ち寄った居酒屋で焼酎お湯割り梅干し入りを頼みながら溜息をついているのである。

世間は、今が・・・いやいや、世の一人女たちを、今が「買」に入る絶好の投資時期である。まさに「床に落ちたナイフを拾う恋愛株の底値時期なのである。特に今年は絆がキーワード。

恋の絆を求める一人なでしこは、街に溢れていると言えよう

上のデータの1位をもう一度みよ。

毎年繰り返し、私が口を酸っぱくして唱えるように・・・今こそ・・・恋のイル―ジョンを披露する時期であることはいうまでもない。

仕方がない。

クリスマス期間限定・・・恒例の「恋の・・・」シリーズを今回・・・またも、悶え苦しみ・・・教えてたくない取材拒否の恋愛の奥義をここに書き記そう。

本来、このブログは、30代以上、もしくは失恋回数が300回以上という「大人」を対象に講義をしている。

しかし、今回は若い高校生からの質問が来た。

つらい受験勉強を晴れて終了した暁に、それよりも厳しい恋の授権(ジュケン=大人の恋をする為の権利を受けること)競争に立ち向かうために、大学デビューをしたいとの要望だ。

それは、恋のデビューだ。

というわけで・・・今回は特別に、質問者の「大学デビューしたい!」という気持ちにかこつけて・・・そして、相も変わらず、このままでは、12月24日の性夜に、去年同様・・・またも私とブログ上で反省会を開くハメになりそうな若き毒者の為に・・・・

スタタン大学「恋愛講座」・・・恋の事業計画書、恋のM&Aに続きを、これで恋愛本一冊分じゃないか・・と言うぐらいの長さで開講しよう。

タイトルは

「恋のデビュー」だ。


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