6月16日~24日の日程で、TKCのシステム委員会の先生方とご一緒に、㈱TKCと40年来交流のある、ドイツDATEV社とのミーティングにお招きいただきましたので、参加してまいりました。


「で、一体どうだったんですか?」と、お会いする方々に聞かれながら、帰国後、なかなかまとめる時間もなく、失礼いたしました。


結論は、大変意義あるミーティングで、また歴史的瞬間に立ち会えたことは大変幸運だったと思います。


お招き頂いた㈱TKCの皆様はじめ、旅程中お世話になった先生方にまずもって御礼申し上げます。


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まず、成田の出発時点でラッキーだったのが、機材がA380!しかも2階部分のビジネスクラスで移動させて頂く幸運にも恵まれ、言うことなしです。約20年ぶりのドイツ、しかも仕事で行くのは初めてでした。



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A380でフランクフルトに到着して、さらにバスで3時間30分、ニュルンベルクに到着です。ヨーロッパに来たな。という風景です。



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そして、ウェルカム・パーティ。DATEV社に何回も訪問されている方が多い。ということから、今回は趣向を凝らし、ニュルンベルク郊外の、個人が所有されるオールドタイマー(クラシックカー)博物館に併設されたレストランでした。個人的に大変好きな環境でして、大満足でした。日本だと、まずこういうところはビジネスミーティングのパーティー会場では選択されないでしょう。クルマ文化の本場ヨーロッパ、しかも、世界に冠たる自動車メーカーのあるドイツならではだなと、肌で実感できました。


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さて、今回の訪問目的である、テクニカルミーティングです。初めて訪問したDATEV社。共同組合とはいえ、イメージは完全なIT会社。いつもお世話になっている㈱TKCさんとは、随分雰囲気が違います・・・



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ミーティングは2日間、会計事務所向けのITサービスに関する技術的な内容が多いので、正直なところ日本語で聞いても良く分からない内容ばかりなのですが、㈱TKCの社員の方々が英語で立派にプレゼンされる姿に感動しました。


こういう方々に、我々の実務は支えられているわけですね。


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もちろん、TKC会員からもプレゼンが。坂本先生から中小会計要領を中心とした、日本の税理士がこれから中小企業の資金調達の専門家になるべく、その活動内容について説明頂きました。



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急遽、継続MASのプレゼン?もあったようですが・・・


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無事、2日間のビジネス・ミーティングを終え、フェアウェル・パーティ。



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DATEV スペシャルバンドも登場。で大盛り上がりでした。


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ニュルンベルクの美しい街ともお別れです。


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次の目的地はベルリン。都会です。ちょうど、ユーロカップ開催期間中で、サッカームード一色です。



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ベルリンの壁・・・目の当たりにすると、その存在感に圧倒されますが、西側から東側を見ると穴があいていて、向こう側からは自動車が見えます。東西冷戦の歴史の終焉を感じます。


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さて、ベルリン訪問の最大の目的は、ドイツ連邦税理士会とのミーティング。40年の交流の中で初めての訪問ということで、実現についてはDATEVの方々に大変ご協力頂いたとのことです。



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さて、この日が記念すべき日となりました。6月21日、日本で中小企業経営力強化支援法が衆議院を通過、成立した日だからです。



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坂本先生が支援法成立の挨拶を述べ、ドイツ連邦税理士会の方々からは、法律成立に関する祝福の言葉があり、セミナーが開催されました。



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お聞きしたかったのは、中小企業の資金調達の際にドイツの税理士が金融機関に提出している蓋然性証明書である「ベシャイニグング」の実務。これは、金融機関と「個別に」やっている。という回答を頂き、大きなヒントを頂きました。やはり、日本でも中小企業金融に関して、税理士が資金調達機能を果たすには、金融機関と個別に実務を行っていく必要があります。TKCが実施している金融機関交流会や覚書締結、BAST贈呈は極めて有効だといえます。


あとは、IFRS。ドイツ税理士会が「明確に」個別財務諸表や中小企業の会計についてはIFRS「反対」の意思表示をしていることに、現地で自分の耳で聞いて、自信がつきました。


ヨーロッパではIFRSがスタンダード→日本は遅れている。という根拠のない風潮は改めないといけませんね。恥ずかしいことです。


セミナー終了後は、ドイツ連邦税理士会のオフィスを表敬訪問。日本だと高級レストランか、ホテルか。というセンスです。見習わないといけませんね。


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ドイツでの最後のセミナーは、河﨑先生から。今回のドイツ訪問を受け、これからのあるべき日本の中小企業の会計の方向性をお話頂きました。


とにもかくにも、中小会計要領の「普及」については、日本では税理士に全てがかかっている。ということになろうかと思います。


最後に、大変感動的な講義を頂きました!


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ドイツ最後の夜は、ベルリン郊外のポツダムの宮殿に場所を移動し、パーティでした。


この宮殿、ポツダム会議が行われた場所。ということで、日本人にとっては大変意義深い場所でした・・・



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そして、最後の最後はDATEVプレゼンで、数ヵ月に及ぶ準備を経て、ドイツの方々の前で立派なプレゼンを敢行された㈱TKCの社員の方々に「よくやったー!」の声。


プレゼンだけでなく、全旅程の裏方も全てこなして頂き、感謝のひとことに尽きます。



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次があるのか?ないのか?は、全く分かりませんが、とにかく、大変感動的な9日間でした。


ありがとうございました!



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