ソニー、日立、花王…「実物の給与明細」公開! | 東京リーシングと土地活用戦記

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ソニー、日立、花王…「実物の給与明細」公開!

有名会社から破綻したリーマンまで貴重な紙片を大公開

プレジデント 2009年5.4号

「貯金は約200万円。年内は何とかなるけど、来年は私、生きていないかも」

ジャーナリスト 西川修一=文 ライヴ・アート=図版作成

社食は、給料の高い正社員のほうが安い


あのショックから半年以上。「100年に一度」の枕詞が定着した経済危機の波は、企業・家計の隅々に及んでいる。

経営再建中の米シティグループには米国政府が関与を高め、世界規模のリストラはなおも続く。シティバンク銀行のある行員(33歳)がこう話す。

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シティバンク●33歳 役職:課長代理クラス 年収:1000万円 手取り:約53万円
妻は大手損保勤務。ともに無趣味で酒・タバコNG。生活費は月約8万円程度で、残額は投資に。贅沢は海外旅行くらい。貯金5000万円、1億円の不動産を貸し出すなど蓄えは十分。「なくなったら働こうかな」


半年ごとにリストラをやってる。解雇を通告された人はだいたいずっと黙っていて、『実は……今日で終わりなんだ』『そ、そうなんだあー』という感じ」

大手損保勤務の妻(32歳)と共働き。すでに預貯金5000万円、1億円の不動産物件を確保しリタイア生活を夢見る。

同様に危機の波をもろにかぶった国内大手企業も、大規模なリストラ、トップ交代を相次いで発表した。殺伐とした派遣切りが報道されるのは主に自動車・電機大手だが、無論、それだけではない。


「国内金融機関の派遣切りは、他の業界より一足早かったんじゃないですか」

とは、三菱東京UFJ銀行で働く派遣社員だった高松ユリ氏(44歳、仮名)。時給1800円は「できる」ほうだが、年末に派遣切りにあった。

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。三菱東京UFJ(三菱UFJスタッフサービス)●44歳 役職:派遣社員(在職当時) 年収:320万円 手取り:約23万円
半年に1度、2万5000~3万円の精励手当金が出ていた。都内まで電車で約2時間、往復2000円。「面接に行くのも考えてしまう。亡母の介護で散々苦労した。今は神様が休ませてくれてると思ってる」。

「エリート部署には“さすが”と思う正社員も多かった。ただ、7~8歳下のペーペー(の正社員)でも700万~800万円以上は貰ってるのに、社員食堂では正社員が一食200円、私たちが450円。給料の高いほうがなぜ安い(苦笑)」

独身で年収約320万円だが、往復2000円の交通費は自腹。確定申告でも経費としては認められない。諸事情で大学に進学できず、90年から派遣社員として働き始め、バブル以降の景気変動を体感してきた。「きょう仕事ありますか?」とユリ氏が電話を掛けるのを「聞くのがつらい」と嘆いていた母親が、数年前に脳梗塞に。介護で苦労する日々も、その母親の死去で終わりを告げた。

「貯金は約200万円。年内は何とかなるけど、来年は私、生きていないかも」

別の派遣会社から三菱UFJ証券に派遣されていた大竹芳江氏(仮名、41歳)もつい先日、失職。時給1760円。

「正社員は異動が早いから、必ずしもスペシャリストじゃない。できる派遣社員を煙たがる人もいる。『カネを生まない仕事は派遣にさせろ』などと言われた」

現在、預貯金はゼロ。失業給付金が月15万円。一人暮らしのアパート賃貸料が月6万円。通信費が約3万円。1日中家にいるから光熱費もかさむ。「金融の求人が激減した。40代の派遣は独身、バツイチが多く、みんな生活は大変。子供を私立中学に通わせながら昼夜頑張った末に、精神的におかしくなった人も」

前期、全部門の売り上げがマイナスとなった日立製作所は、グループ全体で7000人の配置転換・削減を発表。古川一夫社長・庄山悦彦会長は事実上の引責辞任となった。

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日立製作所●47歳 役職:部長 年収:1200万円 手取り:約40万円
首都圏在住。教育費の半分を奨学金で賄った子供2人はすでに独立。マンションの4000万円ローンは完済。「社宅住まいが長かったので、頭金を大きく出せた」。年収500万円の同期もいるなど格差は大きいという。


「これまでも、税金ばかり取られて手取りが減っていった。4月からは減給5%、ボーナスは30%減になる」

と、同社部長(47歳)は不安げだ。

「バブル後も厳しかったが、今は自分も人を切る立場。ストレスは多い」(同)


前期は7期ぶりの最終赤字転落と目される大成建設は、葉山莞児会長が4月末に代表権を返上し、日本土木工業協会の会長職も退く。某社員(47歳)が言う。

「表向きリストラはしてないが、成果主義と言いつつ成績が上がらない人の給与をどんどん落としてる。役人からいろいろ聞きだし、10年、20年先を見る仕事。単年度で結果など出ない」

月20万円の賃貸マンションに住む。子供2人のうち1人が私立高だ。実母の介護で預貯金を使い果たしたという。

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ソニー●36歳 役職:旧係長クラス 年収:900万円 手取り:約44万円
都内実家から1時間通勤、独身。「自宅に月5万円入れてます」。職場の男性契約社員は、「年齢はまちまちだが若い方が多い。収入まではわかりません」。飲むのは月2回程度。休日は主に国産車でツーリング。


14年ぶりの連結営業赤字が不可避となったソニーの旧係長クラス(36歳)は、中鉢良治社長退任・ストリンガー会長兼CEOの社長兼務に「ちょっとびっくり」。今後、世界で正社員8000人を含む1万6000人以上を削減する。

「35歳以上で10年以上勤務の人全員が対象になっている。40~50代だと、退職金に基本給の約5年分が上乗せされる。退職者は、実際には5、6月に出てくるのでは。ただ、2004~06年のリストラでは自ら転職する人もいたが、今は周囲も厳しいからね」


すでに、常駐していた協力会社との契約を打ち切るケースも出ているという。

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花王●35歳 役職:商品開発部門 年収:820万円 手取り:約30万円
休日は車に2人の幼児と妻を乗せ、デパートなどで外食。上の子の「お受験」準備で貯金を取り崩し、現在の残高は200万円。「査定でいい評価が付いても月6000円、年10万~20万円程度の差しかつかない」。

花王も前期は連結営業減益が確実視される。商品開発部門の正社員(35歳)は、「僕のような末端はまだそれほど厳しさは感じていない。営業はまた違うでしょうが」と言うが、堅実さでは最右翼の同社ですら影響を免れえない。経済危機の深刻さを改めて印象づけられた。



 ・・・・!!

 きびしいねーーー

 民主党に、早くなんとかしてほしいねーーー!!