CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)とFULCRUM(フルクラム)それぞれのホイールを「CULT BEARING(カルトベアリング)」にする交換は、もはや定番チューンの一つですから、交換の依頼はかなり多く受けています。
「カルトベアリング」はスチールベアリングに比べ、9倍よく転がるので、回転が「とにかくスムーズで軽い」です。
「SUPER RECORD」の「ULTRA TORQUE」に使われているクランク用の「カルトベアリング」も別売でされていますから、これを「CHRUS」や「RECORD」のウルトラトルククランクに取り付けるチューンも最近依頼が増えてきています。
「RECORD」の「ULTRA TORQUE CRANK」に標準でついているスチールベアリングです。
グリスアップすることを油断していると、このように錆びてきます。
「CYCLE TOOLS」の専用工具でクランクに圧入されているベアリングを抜きとります。
その後、新しいベアリングを圧入します。
スチールべリングより9倍も転がり抵抗が少ない「カルトベアリング」に交換します。
FC-SR012 ウルトラトルク用 カルトベアリングキットの価格は税抜定価¥18,900です。
「カルトベアリング」はグリスレスですが、音鳴り防止のためにオイルを注しておきます。
そういえば同じ用途(カンパクランクのベアリングの取り外し&圧入)で使う工具、「PARKTOOL」の「CBP-3」と「CBP-5」も持っていました。
この工具本来の使用目的であるカンパニョーロ「POWER TORQUE CRANK」の取り外しには訳あって使いたくありませんが、せめてベアリングの脱着ぐらいには使えるはずです。
ちなみに、カンパニョーロ「POWER TORQUE CRANK」の取り外しは以下の2種類の工具どちらかを使います。
「VAR PE-13200」はカンパニョーロ「VELOCE」、「CENTAUL」、「ATHENA」のクランク「POWER TORQUE CRANK」を取り外すときに使います。
この工具が使えるのは「アルミクランク」のみで、使用する場合はクランク裏側の工具があたる場所にビニールテープを3重ぐらいにして貼ると傷がつきません。
尚、この工具は「CENTAUL」や「ATHENA」のカーボンクランクは使えません。
カーボン製「POWER TORQUE CRANK」の場合は市販のプーラーを使う(この場合もビニールテープを使う)と傷がつきません。
「VAR PE-13200」よりもさらに使いやすいのは「CYCLE TOOLS 720249 CRANK EXTRACTOR PT ALLOY」です。
アルミクランクの場合はこのまま使い、カーボンクランクの場合は下の「720310 ADAPTER PT CARBON CRANK」を取り付けて使用します。
合計で税抜定価が\56,100もするのはネックです。
一般ユーザーの人はアルミクランクであれば「VAR PE-13200」、カーボンクランクであれば「市販のプーラー」を使うだけでも十分だと思います。
「市販のプーラー」を使う場合はセンターボルトを外した後にクランクシャフトの穴を塞ぐ為に、「FC-090」を使う必要があります。
また、センターボルトの内側にワッシャーが1枚付いています。
このワッシャーを取らないでプーラーや工具を使って左クランクを抜こうとしても絶対に外れません。
しかも、ワッシャーがすぐに潰れてしまいます。
必ず、ボルトとワッシャーを取ってから、工具やプーラーを使い、左クランクを外してください。
(私は3回ぐらいミスったことがあります。)