浅草ジャム参戦記 | コージー@JAZZY

浅草ジャム参戦記

初参加してきました、浅草ジャムセッション。
はい、ボロボロでした^^;
以下、グチ混じり、感情吐き出しの文章なので、サックスやジャムに興味がない方はブラウザを閉じてください。


到着は16:20くらいか。エントリーしてもなかなか出番が回ってこない。今回は参加人数が多かったようで、次回は開場時間に行こうと学習。


で、いよいよ出番。名前が呼ばれ、どんなメンバーと演奏するんだろうとドキドキ。打ち合わせテーブルにつけば、みんな気さくで謙虚な方ばかりと分かって安心した。

ところが予想外の展開(自分の中では)。まさか初参戦でいきなりボーカルの方と組むことになろうとは。(呼び出しのときは緊張で気づかなかった^^;)
ボーカルキーに転調しなきゃいけないのか……?と思い、
「あのー、今回初参加で初心者なんですけど」とおそるおそる申し出てみたら、ボーカルの方が「いいですよ、何ができます?」と合わせてくださった。(さすが懐が大きい!にもかかわらずこっちはお名前を失念してしまい、大変申し訳ないです--;)
「そのかわり1曲好きな曲を選ばせてね」とおっしゃったので、「はい」と無責任に返事をする^^;

ボーカル入りの曲で今の自分にできる曲といったら「Summertime」「星に願いを」「Fly me to the moon」しかなく、それを提案してみた。

ボーカルの方が選び、「じゃあFly meにしましょう」ということになった。


実は「Fly me」はアルトでいうAメジャー(#3つ)。いちばんアドリブしづらくて、普段の練習でいつも後回していたもの。その曲がここでぶち当たるとは! やはり練習を怠けるとMuseが罰を下すものなんだな……。
「Fly me」はあんまり練習してないんですとも言えず、これまた無責任に「はい」とうなずいてしまった。ええい、なんとかなるだろうと、そのときは思っていた。

で、もう一曲、ボーカルの方が選んだのは「'S Wonderful」。曲名は知っていたがメロディを全く知らなかった^^; しかしアルトではCメジャーなので、これもなんとかなるだろう、とそのときは思っていた。


さて、本番。初めて浅草のステージに上がる。不思議と手足の震えはなかった。客席が暗くて見えないせいか、緊張は少なかった。

まずは「Fly me」から。ボーカルの方がテーマを歌う。
はっ、自分、なにすりゃいいんだ? いや、すべきことはわかってる……。
ボーカルが歌うテーマに、いわゆる合いの手を入れなければならない。でも、それができない! 固まってしまった。
練習してない事柄はこんなにもできないものかと。なんとかなるではすまないこともあるんだと、あたりまえのことに気づかされる。


で、気持ちの整理がつかないままにソロ突入。
……全然吹けてません。AメジャーなのにGの#を落とすなよと……同じミスを曲中何度も繰り返す。なにひとつキメられないまま、次の方にタッチ。
そこからはもう、観客にとってはお楽しみの時間。ビブラフォン、ギター、ピアノ、ベース、ドラムまで、みんなしっかり音楽してる。凹むヒマもないまま、なんとかしなきゃと焦る。
……が、結局「Fly me」は完敗。こんな有名な曲を、しかもサックスでキメられなかったことは自分の中で大きなしこりとなって残った。これはもう、なにがなんでも死にものぐるいで上手に吹けるようにならないとJAZZの先達に申し訳がたたない。


次に「'S Wonderful」。早速合いの手を入れてみる。っていうか、ボーカルのメロディーを追っていくだけだったが^^; まあ、棒立ちのままより何かを吹いていた方がいいに決まってる。
で、ソロ。「Fly me」よりは落ち着いて吹けたが、「Cのペンタトニックで」と青本に書き込みしたにもかかわらず、まったく指がついて行ってない。アルト・カンタービレではなく「適当に吹いた」という表現が正しい。……メンバーのみなさん、本当に申し訳ないデス。


さらに、4バースがもうめちゃくちゃ。いきなりぶひゅる。[(C)コロスケ]
よくやる失敗が、オクターブキーを押してないのにオクターブ上を吹こうとしてしまう、いわゆるオーバートーンの喉になってしまうこと。その喉が長く続かないから、たちまちオクターブキーを押してない音に戻り、ぶひゅってしまうのだ。悔しいやら恥ずかしいやらで背中は汗びっしょりなのだが、それでも自分の中の課題「ステージに上がったら首をひねらない、苦笑いしない」をモットーに演奏を続けた(でも苦笑いしてたよ?と言われるかもしれないが^^;)


その後は例によって、合いの手を。いわゆるBメロの部分ではどう絡んでいったらいいのかわからず、吹けなかった。なんか入り込む余地がなかったというか。

そしてエンディングに至るわけだが、これまたキメられず、めちゃくちゃ。トニックでもドミナントでもない変な音で終える(苦笑


 一緒に組ませていただいたメンバーの方には、ほんとにご迷惑かけました。
 みなさんのソロが素晴らしくかっこよかったのは、
 「このままじゃ終わらせないぜ!」という気合いがみなぎっていたから
 ではないかと思ってます。次回またご一緒できる機会がありましたら、
 「お、こいつ上手くなったな」と思わせるような演奏をしてみせます。


ステージを終えて、また当たり前のことに気づいた。
「この曲のアドリブならできます、この曲ならできません」はジャムセッションに通じないのだ。レパートリーにない曲なら、その場でテーマを聞いてアドリブを展開させるべきなのだ。知ってるテーマでしかアドリブができないのなら、まだまだ未熟ということだ。
レパートリーを増やすということは、知ってる曲の数を増やすことではない。ジャムセッションの場数を増やすことだ、と学習。

今回浅草に初参戦したおかげで、「Fly me」と「'S Wonderful」は思い出深い、一生忘れられない曲になった。いつの日か、いや近々、胸を張ってこの2曲を演奏できる日がくると思う。


 本当に多くのことを学ばせてもらった浅草ジャムセッション実行委員会の

 みなさま、背中を押してくれたきっかけになった企画立案者のコロスケさん、

 JBさんにこの場を借りてお礼を申し上げます。


(次回は浅草ジャムセッション観戦記を掲載予定)