無事9月10日の木曜日に開腹手術による卵巣・卵管・子宮の摘出を済ませ、9月13日の日曜日夕方に退院してきました。

退院して今日で3日経ちましたが、日に日に痛みは減ってきているものの、まだまだ何も出来ない状態で自宅静養です。

自分の記録のため、手術から今までの記録を書いておきます。


9月10日 木曜日

5:00 am SACにチェックインし、バイタル取ったり、消毒用ワイプスで体を拭いたり着替えたりなんだり。前日飲んだ下剤がまだ効いていて、待っている間何度かトイレへ。ずっとお腹がきゅるきゅるしていてとても困る。

7:00am 手術準備室に呼ばれ、点滴を左の手の甲に。今までの経験上考えられないぐらい素早く針が入り、麻酔医と共に喜ぶ。手術執刀医と最終確認。ドクターがメスを入れる予定のラインをマーカーで下腹部にマーク。下の毛の生え際から上に7cmぐらいのマーク。麻酔医がORへ移動する前に、麻酔から起きた際に吐かないように耳の後ろに吐き気止めのパッチを貼ってくれる。そしていつもの「カクテル」と呼ばれるリラックス剤を点滴の管に注入。いつもは瞬時に効くのに「まだ効いてない」と言った側からガクンと記憶がなくなる。たぶんそれが7時45分ぐらい?

2:00pm ぐらい 病室での記憶がこのぐらいからある。その前のリカバリールームでの記憶は一切なし。手術後はとにかく喉が渇いていて、夫にアイスキューブをスプーンで口に運んでもらう。痛み止めの薬を点滴の管から入れる。とにかく声がでない。痛みは下腹部にズーンと鉛が入っているような重い痛み。部屋は個室。

夕方頃執刀医が来る。手術は無事終了したこと。見た目でわかる癌は発見されなかったこと。以前エコーでも確認した通り、左の卵巣に嚢胞があって病理の結果はやはり良性だったこと。予定よりも大きくメスを入れなければいけなかったことを告げられる。ドクターになぜ電動式のPCAポンプの設置がされてないのか確認すると、すぐナースに指示を出してくれた。あと、「これで君は正式な”更年期障害”だから、症状が現れたら教えてね」と言われドキッとする。


夫が写真を撮っておいてくれた。PCAポンプの鎮痛剤、Hydromorphone(ヒドロモルフォン)というアヘン系麻薬性鎮痛剤。

これにより、10分置きに自分でスイッチを押して薬を投与できる。ただ強い鎮痛剤だと必ず副作用で身体中の酷い痒みが出る体質なのだが、案の定この日の夜から痒みが出て、6時間置きにベネドリルを点滴の管から投与され続ける。

初日の夜ぐらいから氷だけでなくお水も飲んでよくなり、とにかく喉が乾くのでバカみたいに水を飲みまくる。

尿道カテーテルが入っているのでトイレに起きる必要もなく、痛み止めを注入しては痒くなり、ベネドリルを投与されてはグワンと頭が重くなり呂律も回らなくなるの繰り返し。

この日はそのぐらいしか記憶にない。

これが初日の夜初めて出た食事。流動食というか液体食。ただ食欲は全くないので、夫にゼリーだけ食べさせてもらう。

夜は鎮痛剤による便秘防止のため、便を柔らかくする薬であるコレースを1錠飲まさせる。




9月11日 金曜日


相変わらず痛みは酷く、寝返りも打てない状態。ナースが頻繁に「ガスは出たか」と聞いてくる。まだ出ない。手術の傷は、おへそから尿道ギリギリのところまでの大きなバインドエイドのようなもので覆われているので見えないが、それに血が滲んでいるのが見える。ナースがその血の染みをペンでマークして、それ以上出血があった場合に分かりやすいようにしていた。お腹の膨張感が昨日よりある。

血栓を防止するための注射をお腹にされる。これがまた痛かった。

朝の血液検査の結果、ポタシアムが異常に低いと言われ薬を飲まされる。

両手を見ると異常に浮腫んでいる。

ドクターが来て尿道カテーテルを取って欲しいかどうか聞かれたので「NO」と答える。ドクターから今日の目標はベッドから出て少し歩くことと言われる。ドクターは日曜日はオフだが月曜日には戻るので、退院は月曜日以降になると言われる。

傷の痛みももちろん、お腹の張りが出てきてそれがとにかく痛い。腸が動き出したため、それが悶えるほど痛い。なので痛み止めをきっちり10分置きに投与。そしてベネドリルもきっちり6時間置きに投与。これがルーティンになっている。体の痒みは益々酷くなり、段々引っかき傷も増えてきた。

夕方頃に夫とナースに支えてもらい、ベッドの脇に立つ。そのまま5歩ほど歩いてまたベッドまで戻る。



この日の食事も液体食。毎回ゼリーだけ食べる。
相変わらず喉がすごく乾くので水ばかり飲む。点滴で液体も入れているので尿の量がやたら多いらしく、すぐバッグが満杯になってしまうらしい。

便秘防止薬のコレースを1錠飲む。

夜夫が家に戻る前になんとなく熱っぽいなと思う。案の定、次のバイタルチェックで熱が38度3分あり、ナースに「肺炎にかからないためにも呼吸をするトレーニングをもっとしなさい」と言われ、手術の際には必ずお目にかかる呼吸ケアマシーンを手に渡される。これはとにかく息を吸って深呼吸の訓練をするもので、これがなかなか難しく、全然息を深く吸うことができない。

結局一晩中熱が出たり下がったり。下がっても37.5度以下にはならず。でも不思議なことに、呼吸ケアマシーンで10回ぐらい息を吸ったあとに熱を測ると必ず熱が少し下がっている。血中の酸素濃度も薄くなっていたので、とにかく呼吸ケアマシーンを目が醒めるたびに10回していた。




9月12日 土曜日


明け方、ようやくガスが出た。でもガスが動くたびに痛みが酷く、日に日にお腹の膨張感も増している感じがする。

担当医が朝来て、一晩中熱があったとの報告を受けて、念のため肺のX-rayをオーダーしておいたから、と言われる。もし必要ならばCTスキャンも撮る準備があるとのこと。なるべく歩く練習をすることと、呼吸マシーンで息を深く吸う練習を続けるように言われる。

血栓防止の注射をお腹ではなく二の腕のたぷたぷ部分にされる。これは痛くない。

移動式レントゲンを持って技師が胸のレントゲンを撮りに来る。

ガスが出たとのことで、この日から食事が固形物になる。

液体食からのいきなりの普通の食事で驚く。ソーセージとゼリー、グリッツ少々食べる。

固形物を食べたお陰で腸の動きが益々活発に。腸が動くたびにお腹に激痛で悶える。痛み止めは相変わらず10分置きに投与してしまう。そして副作用の痒みは益々酷くなっていて、この頃には身体中引っかき傷だらけ。寝返りが出来ず汗をよくかく背中とお尻部分が特に酷い。

次女と母が手術後初めて来てくれる。1~2時間いてくれたが、私の痛みが酷くなり、あまりの痛みに涙がポロポロと流れてしまうほどだったのでとりあえず帰ってもらう。

尿道カテーテルのバッグを点滴ポールにぶらさげ、夫に支えてもらいながらベッドから廊下まで歩く。



スパゲティミートボールにガーリックブレッドとかカフェのようなランチ。でも意外に美味しくスパゲティミートボールは半分ぐらい食べる。あとさやいんげんを少し。ピーチは完食。

午後、ついに尿道カテーテルが取れる。取る時激痛だった。これ以降は自分でトイレに行かなくてはならないと思うと、いくら部屋の中にバスルームがあるとはいえ憂鬱。

夕方、ドクターからシャワーの許可が出たので、部屋内のバスルームで夫のヘルプを受けながらシャワーを浴びる。とにかく汗をよくかいていたのでさっぱりした。



シャワーを浴びる前に担当ナースが点滴をしている手にグローブをしてテープで止めて濡れないようにしてくれた。

鎮痛剤とベネドリルのお陰で1日中ウトウトしている感じ。起きている時はほぼ痛い。


時たま急に暑く感じることが何度かあるが、顔から汗が流れるとかは一切ない。これがホットフラッシュなのかどうかまだ分からない。

夫がいるうちに何度かトイレで尿を出す。とにかく水をたくさん飲むので尿の量も多い。起きたくないのにトイレばかり行く。トイレに行くためにはまずベッドをほぼ直角に起こし、床ギリギリまでベッドを下げ、それからようやく体を動かすことができる。ベッドから出るまでの準備がかかるためなかなか面倒臭い。おしっこが出る時も尿が動くためか激痛がする。とにかくお腹の中で何かが動くと激痛。

ディナーはカツレツのグレービーがけ。毎回コッテリすぎる食事であまり食欲湧かず。

体の痒みがあまりにも酷いので、ついにPCAポンプでの鎮痛剤投与を外され、経口薬のRoxicet(ロクシセット)を2錠飲むようになる。でも体は相変わらず痒いので、点滴の管を通してのベネドリルは6時間おきに入れてもらう。



お腹の膨張感というか腸が動くたびにとにかく激痛がする。お腹はまるで妊婦のように膨れ上がっている。痛み止めは経口での4時間おきになっているため今までのように10分置きに自分で投与することができない。ナースがお腹を温めるヒートパッドを作って持ってきてくれる。これが気持ちよい。




9月13日 日曜日


夜中からベネドリルを点滴の管に注入する時に痛みを感じるようになる。

朝夫が来る前に、私の担当医についているインターンの女医が部屋に来て、今日退院してもいいと言われる。ただ担当医からは月曜日より早い退院はないと言われていたのでそのことを確認。その女医に、体の痒みと引っかき傷のことを相談するも副作用だから仕方ないと言われ、なんとなくこの人苦手だな~と思う。

私のストレスが溜まっているのか何なのか、この日担当のナースの甲高い声がかんに触る。





フレンチトーストにベーコン。オートミールにコーヒーの朝食。半分ぐらい食べる。

6時間おきのベネドリルの時、ついに激痛がして薬が入っていかない。アルコールで流そうとしても点滴が流れず、もうこの点滴は使えないと言われる。ベネドリルも経口になる。点滴の方が効きが早いのでがっかりする。

お腹の膨張感が半端なく、コレースも1日1回から2回になったがまだお通じはない。歩くといいとのことで、夫に支えてもらい廊下を2往復ほど歩く。



このランチにはほぼ手をつけず。

使えなくなった点滴を外される。

この頃にはとにかく担当ナースが気に入らなかったのと、痛みと痒みがひどかったことでイライラがマックス。次女からのテキストでママがいなくて寂しいと言われ、一気にホームシックに。本当は月曜日、きちんと担当医から退院の許可を得たかったが我慢の限界だったこともあり、嫌いな担当ナースに今日退院の許可が出ているので退院したいと伝える。

退院の書類の準備や薬の準備などで、ようやく病室を出れたのが夕方5時半ごろ。

もらってきた薬は

・ロクシセット(オキシコドン 5mg / アセトアミノフェン 325mg)4~6時間おきに1~2錠
・アイブブロフェン 800mg 8時間おきに1錠
・コレース 1日2回1~2錠

病院から家までは車で5分ぐらいなのだけど、普段感じない道路のでこぼこがお腹に響いて痛い。

と、とりあえず退院までの記録を書いてみました。自分のためですので読みづらいと思います。すいません。


日曜の夕方に退院してきて今は水曜日の午後ですが、便は火曜日に初めてありました。コレースだけではダメで、プルーンジュースやらミララックスという水に溶かして飲む下剤も飲んでいました。

続きはまた明日にでも。