大投手工藤さんからの叱咤 | びっくりするほど上手くなった!名古屋のバッティングスクール「Count23」

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名古屋にあるバッティングスクール「Count23」のブログです。
小学生・中学生などの少年野球選手がチームで活躍するための技術向上を目的とした野球スクールです。バッティング、ピッチング、キャッチボールなど多彩なコースでチームの中心選手に育てます。


みどり教室の玉川です。


プロ野球で224勝を挙げた工藤さんと一緒に過ごした高校時代の
思い出を綴っている連載です。



先日ご紹介したように、工藤さんは炎の男というに
ぴったりの人でした。



そのためか、曲がったことが嫌いで、自分のポリシーに反することが
あると、昔から他人にもバンバン意見を言う人でした。



ある日、私は名電に入部して初めて工藤さんのボールを
打つチャンスに廻り合いました。



もちろん真剣勝負では無く、
調整の為のフリーバッティングでの投球でした。



ですが、私はこの時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。



私自身、初めて高校野球のレベルを体感したと
いってもいいと思います。



なんと10球打たせていただき、バットにかすったのは
わずか三球、後の7球は全て空振りでした。




フリーバッティングでの工藤さんが、
打たせようとして投げているボールです。




もちろん私の技術の未熟さもありましたが、
とにかくボールの切れが半端ではありませんでした。




バッターのヒッティングポイントのあたりまで来ると、
まるで生き物のように加速して通り過ぎて行きます。



「来たっ!」


と思い、


バットを出したらもうとっくにキャッチャーミットの中です。



そんなイメージのボールでした。



初めての経験でした。



あれが生きたボール、切れのいい伸びてくるボール。



本当に凄い。



「打てない!」


と思いました。





もちろんフリーとはいえ工藤さんのボールを
まともに打ち返せるバッターは、特に私達
下級生にはいませんでしたが、それにしても私は
ひどかったと自分でも思います。




その日の夜の事でした。



「てめえ!! 練習してねぇだろ!!」


「やる気ねぇなら監督に言ってマネージャーにでもなれ!!」



 工藤さんのおっしゃる通りでした。



私は厳しい合宿所での生活と練習について行けず、
やや諦めていました。



 「まぁここではレギュラーは無理かな?」



 そんな考えが心の中にあったのも事実です。



私も含め、中学校まではお山の大将でやっていた
選手ばかりの集団ですが、どの選手も必ず高校野球の
レベルに対して壁を感じる時があります。



私はこの頃がそうでした。



ちなみにあのイチロー選手も同じような経験をし、
名電に入って一度だけお父さんに辞めたいと言った事があるそうです。



 工藤さんに叱られた私は、少し目が覚めたような気がしました。



 工藤さんの叱咤に応えたいと心から思いました。



「よし、やるぞ。」

「工藤さんのボールを打ち返したい。」



私は工藤さんが練習で投げて来るボールを打ち返し、
工藤さんの叱咤激励に応えようと思いました。



今思うと私の高校野球はここから始まったんだと思います。



工藤さんが2年生、私が年1生の8月でした。




次回から野球に目覚めた私と、夏の大会に迎い努力する
工藤さんの姿をご紹介します。


お楽しみに。



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