『自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた』らしい。

詳細はコレ参照↓

実名でのネット活用促す 総務省「悪の温床」化防止

「ネットが持つ匿名性を排除」って、そもそもそんなこと実現可能なのか。「実名でのネット利用を促す」って、促されたところで・・・ねぇ。国民総背番号で、インターネットを使うときにはそのIDを入れないと使えないようにするとか・・・?ばからしい。
「匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める。」って、ブログって匿名性低かったっけぇ?メールアドレスだけで簡単に作成できたような気がするんだけど。SNSしかり。(MIXIなんかは参加者からの紹介が必要なので多少はセキュアかもしれないけど、それだって時間が経ちネットワークが拡大していけば信頼性は薄れるはず)いったい、小中学校の教育でブログやSNSを活用したら教育上どんないいことがあるっていうんだろう。

総務省も文部科学省も考えるポイントずれてんじゃないの?解決すべきはそこじゃないと思うんだけど。確かに匿名で簡単にいろんな情報を手に入れられるために悪いこともある。でも、それによって自殺を思い留まっている人だっているかもしれない。インターネットの弊害は副作用のようなもんで、それを排除するために本来のもっと大きな可能性まで奪うってのは違うと思うんだけど。ま、頭の固い永田町のおじさんたちには、そんな可能性想像もできないかもしれないけど。
実際、私の母親はここ5年くらいインターネットにはまり、毎夜チャットに励んでいる。娘くらいの年齢の人から80近くのおじいさん、北海道から沖縄までいろんな人が集まり、毎夜語り合っているらしい。それが発展してオフ会と称して遊びに行ったりもしてるし、今までほとんど半径500m以内だった母親の日常は随分と大きな広がりを見せている。毎晩毎晩ひとりPCに向かって話しつづける母親は、家族としてはすこし迷惑ではあるけれど、60を超えて新しい出会いや友情・楽しみを見つけてくれてよかったと心から思う。そして、相手にしてもらえない父親を少し気の毒に思う(笑)。

自殺志願者が増えたり、子供が悪いことしたりするのは、かならずしも情報のせいだけじゃない。もっと根本的な問題。たとえば、自分達が受けてた教育が数年で否定されたりねぇ。オトナの勝手に振り回され・・・。えらい人がこんな的外れな議論に終始しているから、学校も社会もよくならないんじゃないかねぇ。オトナが真剣に本気で、かつ楽しそうに生きているのを目の前で見て育てば、コドモだってそうなると思うよ。がんばれ、オトナ。


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おっ、このBlogにはめずらしく社会派。