most powerful | 『COSMIC☆COMEDY☆POCKET(RIGHT)』
「それが、最強の盾か!」
「これが、最強の盾です!勇者!」
「なら戦士!これは?」
「それは、最強の盾です!」
「何で最強の盾が2つあるんだよ!この世界に最強の盾は1つのはずだろ!」
「確かに、伝説上ではそうですね。だとしたら、どちらかが偽物と言う事でしょうか?」
「確実にそうだろ!そうしか考えられないだろ!」
「どっちの盾が本物なんでしょうか?見たとこ、どっちも本物っぽいですが、勇者には分かりますか?」
「分からない!分かる訳がないだろ!」
「最初に手に入れた勇者が持っている最強の盾は、古城の宝物庫から、魔王四天王の1匹を倒して手に入れた。」
「後に手に入れた戦士が持ってる最強の盾は、精霊王が森を救った礼にくれたもんだ。」
「魔王四天王が偽物を守っていたとは考えられないし、精霊王が偽物をプレゼントするとも考えられない。経緯を考えると、どっちも本物っぽいですね。」
「だが、どっちかは偽物だ!」
「或いは、2つとも本物!」
「バカな!?それは有り得ないだろ!」
「なぜですか!現実に最強の盾が手元に2つある。疑うべきは、現実ではなく伝説の方なんですよ!」
「最強の剣が4つあったみたいにか?」
「はい。」