広辞苑に俳誌の項なし夕紅葉

 

広辞苑には「俳誌」という単語が収録されていない。第7版はどうか?

小さな国語辞典でも「俳誌」という言葉は登録されているのに。

 

夜長かな蛍雪時代といふ雑誌 天槻和木
 
雑誌投げて焚火ゆたかや寮を去る 金子 潮
 
雑誌はや二月号なる蔵開き 石塚友二
 
避暑楽し読まぬ雑誌を借りもする 岩田由美
 
三月の雑誌の上の日影かな 前田普羅
 
薄い雑誌が靴箆がわり雪降り出す 鈴木六林男 第三突堤
 
春近し丸めし雑誌に肩たゝかれ 川口重美
 
流れ浮く週間雑誌梅雨の川 京極杞陽
 
姉妹椎の実たべて東京の雑誌よんでる 尾崎放哉

「雑誌」という言葉が、magazineの訳語として登場したのは、一八六七(慶応3)年十月、

柳河春三によって創刊された「西洋雑誌」が日本における最初の雑誌。

柳河がmagazineを日本語訳して「雑誌」としたそうである。

ところで、俳人は「俳句雑誌」という呼称を好まず、「俳誌」という。

 

 

珍しく夜の散歩に

 

この木のそばには街灯が点いているので、しょぼいカメラのフラッシュでも比較的奥まで写る。

 

 

公園のそばのボランティア・グループの作品

 

これくらい近寄るとなんとか写る ↑ベゴニア  ↓サルビア

 

ペンタス

近づきすぎて色が飛んでしまう。

 

 

「夜 & 紅葉」で検索
尾崎紅葉の「夜」を含む句が多数。1句だけ残した。
 
 
眠れば部屋へ紅葉の大きな手 高野ムツオ 陽炎の家
 
の塔を風音越ゆる散紅葉 水原秋桜子
 
能衣裳まとふ鬼女とも紅葉 中原宏子
 
紅葉を徹しゐる村芝居 加藤三七子
 
の塔を風音越ゆる散紅葉 水原秋桜子
 
いづかたも音なき明山紅葉 日郎
 
紅葉かさねて雨のうつ哉 闌更
 
ひとり寝の紅葉に冷えしもあらん 正岡子規
 
紅葉は浮くごとく寝まりけり 宮崎ミヨ
 
言の葉も契りたる紅葉す 中里麦外
 
拝めその玉の傘ほす十三 尾崎紅葉 紅葉句集
 
散り紅葉は天上のきらら星 野沢節子
 
紅葉貼りこめし障子にの瀬音 深見けん二
 
神楽や焚火の中へちる紅葉 一茶 ■文化十二年乙亥(五十三歳)
 
跫音にの剥がれぬ草紅葉 松澤昭 神立
 
鬼の間や紅葉の錦縁 言水 選集「板東太郎」
 
紅葉貼リこめし障子にの瀬音 深見けん二
 
薮寺や十のにはの菊紅葉 高井几董
 
みやこ路や初に過ぎたる紅葉狩 野澤凡兆