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池袋あうるすぽっとでキャラメルボックスの「飛ぶ教室」初日を観た。


成井豊の世界名作劇場と銘打たれたこの公演。今回が第3弾だが、ドイツの作家エーリッヒ・ケストナーが1933年に書いた児童文学の傑作『飛ぶ教室』だ。


宮澤賢治と同世代の作家が、宮澤賢治の銀河鉄道の夜とよく似たテイストの作品を書いていた。それがこの「飛ぶ教室」。銀河鉄道の夜をモチーフにした「賢治島探検記」で東北無料公演を実施しているキャラメルボックスがほぼ同時並行でこの作品を上演していることに感銘を受ける。


世界名作劇場は、キャラメルの若手抜擢シリーズのようだ。前作では、阿部丈二が大きく伸びた。今回も多田直人を始め、魅力的な役者が育っている。これからもキャラメルボックスが安泰だということを象徴した公演だ。


井上真美子が主人公の友達の少年役をさわやかに演じていて好演だった。また小林千恵が高所恐怖症にもかかわらず、高い所につり上げられたり、飛び降りたりする役を体当たりで演じていたのも役者魂を感じた。


また青年座から客演している大家仁志が素敵な先生を演じて魅力的だった。