バロックフェスティバル最終日、偶然にも、この日同じ曲を二つのスタイルで聴くことになった。
「ハナクパチャ(天上の世界)」
天国のすばらしい世界を、先住民の言葉ケチュア語で、ヨーロッパのポリフォニーのスタイルで歌われるこの歌について、フェスティバルの講演会部分でブラジル人指揮者が語っていた。
カテドラルでのパイプオルガンリサイタルの最初にプログラムされていたハナクパチャ。
初めて真剣にパイプオルガンの音を聴いた。
響きは悪かったけど・・。
リサイタル終了後、モナステリオホテルの礼拝堂で開催されている「ラテンアメリカ音楽フェスティバル」に移行。
午後9時ごろにはウルグアイ人のデユオが演奏していたが、その後の締めはクスコのエクスプレシオンというグループの演奏となった。
そこで演奏された同じ曲。イントロが二分もあったので削除したが・・。
ふと、この曲がアンダワイリジャス教会の司祭、ファン・ペレス・ボカネグラによって作曲されたときにはどのような楽器で演奏されたのだろうか・・。
きっと今、聴き慣れてしまっているケーナやサンポーニャではなかったはずだ・・。
アンダワイリジャスに今も残る、パイプではない小さなオルガンだったのだろう。
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パイプオルガン 歴史とメカニズム