私が所属する、飯田線の活性化を目指す政策研究グループは、過日、最終報告書を作成し、今年度の活動に一区切りを付けました。

 多くの時間と労力が割かれ、とても大変な活動でしたが、様々な地域資源を再認識し、見聞を広めることができました。

 とても有意義な時間だったと思います。

 今日は、その際に見つけたお宝のお話。

 この夏、箕輪町役場で集合研修を行った我々は、役場の真向かいにある「箕輪町郷土博物館」地図)を訪れました。

博物館

 なぜ、こちらに来たかというと…

ED

 昭和35年から昭和50年まで、辰野ー飯田間を走った「ED19型電気機関車」が展示されているからです。

説明

 アメリカ製のこの機関車は、大正15年10月からおよそ50年にわたり貨車を引き、全走行距離は248万キロ(地球62周に相当)。

 東京機関区、作並機関区、八王子機関区、豊橋機関区等を経て伊那松島機関区に配属されました。

アメリカ製 ライト

 現役引退後は箕輪町に貸与され、郷土博物館の真正面に展示されています。

 この日は特別にお許しをいただいて、乗ってみました。

運転席リサイズ 機械室

 昔の機関車だから結構狭いですね。

 機関士になりたくても、私には無理だったことでしょう。アセ

 郷土博物館の中には、EDの資料が展示されているそうですよ。

 入ってみましょう。

展示全景
展示1 展示2
 ※ 博物館のお許しを得て、特別に写真撮影を行っています。 

 昭和50年当時、こちらまで機関車を運ぶのは、かなり大変だったようで…

伊那北

 伊那松島駅から直接運ぶことができず、伊那北駅から降ろしたのだそうです。

 奥に見えるのはボウリング場でしょうか?

 (ボーリングだと穴掘りになっちゃいますが汗

八十二

 現在の八十二銀行箕輪支店前付近を移動するEDです。

 昭和50年って、こんなに昔でしたっけ。

砂利 塗装

 展示場所では、鉄筋コンクリートの基礎に砂利が載せられ、EDには再塗装が施されました。

旧 新
 ※ 現在、向かって左手には商工会館、道を挟んで右奥には役場があります。

 以来、EDに見守られながら、箕輪町は発展してきたわけですね。

 私、鉄道車両には正直全く興味がないのですが、EDを通じ、町の発展する様子や時代背景がうかがえ、何回か「おーっ」と声を上げてしまいました。

 「高遠ぶらり」ファンのプチ近代史ヲタですので。寂笑

ED遠景

 周りに建物があり、あまり目立ちませんが、役場の真ん前という非常に分かりやすいロケーション。

 みなさんも、ちょっと立ち寄り、昭和の雰囲気を楽しまれてはいかがでしょうか。

 できれば、博物館にも寄ってみましょう。オススメです。 (momo)

流電
 ED19と流電52
(※ 以上、すべての資料写真は、特別にお許しを得て博物館の展示写真を再撮影したものです。)